やっと親権停止に関する法案成立

まずは引用から。

<親権停止>改正民法など参院で可決、成立 虐待防止に期待

毎日新聞 5月27日(金)10時39分配信
 親による児童虐待から子供を守るため、親権を最長2年間停止できるよう定める改正民法などが27日の参院本会議で全会一致で可決、成立した。期間の定めのない従来の親権喪失制度は親権の回復が難しく「親子関係の修復が不可能になり活用しにくい」と福祉の現場から指摘されていた。より柔軟に運用できる停止制度を創設することで、虐待防止につながることが期待される。1年以内に施行する。

 厚生労働省によると、全国の児童相談所(児相)が処理した児童虐待相談は、09年度は4万4211件で、10年前の4倍に増えた。児相はこのうち1万682件を一時保護。だが、児相所長が家裁に親権喪失を申し立てるのはまれで、最高裁が把握したケースは08~09年の2年間で計12件にとどまる。

 改正法は親権規定に「子の利益」を明記し、親権喪失の要件を「虐待または悪意の遺棄」「子の利益を著しく害する」場合に限定。親権停止は「子の利益を害する」場合と、適用を柔軟にした。申し立ては従来の親族、検察官、児相所長に加え、虐待された本人も可能とした。

 改正法の活用で、虐待された子を養護施設などが保護した場合、親権を停止させ親子をいったん引き離した上で、施設などが仲介して親子関係の修復を支援することができる。必要な治療を受けさせない「医療ネグレクト」の場合でも、親権停止中に治療を施すことが可能になる。

 また、親権者のいない子供の法定代理人となる未成年後見人も、必要な場合には複数選任できるようになる。

 改正児童福祉法も成立し、児相所長や児童福祉施設長は、保護している子供の生命や身体安全にかかわる緊急時には、実の父母の意に反しても必要な措置がとれることとした。【石川淳一
 
引用ここまで。
 
やっとのことで、親権停止が出来るようになりました。
 
これで子供の命を守るための手段が、まだまだ不十分ですが、手に入りました。
 
問題は、運用です。
 
現行の児童相談所の権限や能力では、親権停止、を十分に生かせるとは言いがたいです。
 
子供の命をなんとも思わない鬼畜の親に、悔い改めることなど期待してはいけません。
 
国家が、保護し、育成していくのです、強い決意を持って。
 
自民党は、原発や道路、そして、ダムなどをものすごい勢いで、日本中にばらまきましたが、子供の命を守るために、どれだけの努力がなされてきたでしょうか、ほんの僅かです。
 
この利権に絡んだ人間たちは、自分たちの子供のことだけしか考えていません。
 
そして、悲惨な環境にあって、自分ではどうすることも出来ない小さな子供たちのことなど、一度も考えたことなどないでしょう。
 
個人では、多くの壁があって、どうすることも出来ないのが、子供の虐待なのです。
 
不完全ですが、親権停止によって、一人でも多くの子供の命が救われることを期待します。