どこか落ち着かなくて、イライラしている

震災後、一週間を経過しましたが、どうも、精神的に不安定です。
 
お前は安全なところにいるくせに、とおしかりを受けるかもしれませんが、不安と言うより、もどかしさ、が強い感じです。
 
津波に見舞われた地域では、粛々と、そして、被災された方々の、強い忍耐によって、復興に向かって動き出した様子が、報道されています。
 
まだ支援が不十分なところもたくさんあるようで、とても心配です。
 
なかなか支援物資が届けられず、孤立していた避難所を発見したアメリカ海軍のヘリが、広場に強行着陸し、沢山の食料を届けた様子が報道されましたが、あの行為を、日本政府は、危険としてクレームを言ったようですね、米軍に対して。
 
ああ、こんな緊急なときでも、お上の指示に従え、安全の確認?秩序を乱すな、でしょうか。
 
何が必要で、優先すべきことは何か、という思想は、日本の為政者には乏しいようですね。
 
すっかり日本人の精神構造の中に刷り込まれた、組織重視の考えは、ある局面では、大いに力を発揮し、海外からの賞賛を得たりしますが、目前の危険や困難に臨機応変に対応するという、現実的な対応には、いささか不向きのように感じました。
 
こういった日本独特の精神風土は、例えば、救急隊員に気管内挿管による気道の確保や点滴といった、救命率を著しく向上させる処置に対しても、制限を設けて、救える命を危険にさらしているように、私には思えるのです。
 
服の上からの心臓マッサージや人工呼吸も確かに大切ですが、呼吸を効率よく補助し、失われた血液やバランスの崩れた循環を正常に戻すには、気管内挿管や点滴、もう少し踏み込んで、心臓停止のときには、エピネフリンを注入する、といったところまで、解禁すべきです。
 
これらは、一部を除き、すべて医師の仕事であり、容易に手出しできないようになっています。
 
救命救急士の医療行為は、開かれつつありますが、なぜか、なんでもアメリカのマネが好きな割には、こういった、国民の命に関わる事案に関しては、消極的で、医師に権限を集中させ続けています。
 
意地悪な見方ですが、命と引き替えに、医師の既得権を守っているかのようにも見えます。
 
組織や秩序重視とは違った世界にも目を向ける心の広さが、この国には必要に思えるのです、国民がさらに幸せになるために。
 
自分が手出しできないもどかしさが、こんな考えを生み、イライラ感につながっているのかもしれませんね。