国民に問えばいい

各党のエベレスト、いや、マニフェストに目を通しているが、説得力のあるのは、みんなの党だと思った。
 
ゴチャゴチャ揚げ足を取るインテリがいるが、その者の思考の中には、現在の社会構成を変えたくない、という前提があると、私は考える。
 
つまり、自分には、そう影響がないので、増税もいいかな、という感覚だろう。
 
一番過激な社会変革の必要性を問うているのが、みんなの党、だろう。
 
本来は、共産党社民党が、このような社会変革を国民に問うべきだが、相変わらず、ピンぼけな、一時的な税金ばらまき型社会福祉しか提案できないでいる。
 
このあたりに、この歴史のある政党が、ダメな原因があると考える。
 
みんなの党も、そして、渡辺さんも、未知数なところが大いにあり、清廉潔白な政党であるはずもないが、それでも、大胆な社会変革しかこの国を救えない、という理想は多くの国民にとって(高級官僚などの支配階層にはとんでもないことだろう)、とても分かりやすいものだろう。
 
さて、政治を、自分の頭で考えないクセがついてる日本国民だが、社会変革を望んでいた、ということは先の選挙で民主党が政権を奪取したことで明らかなのだが、民主党がそこまでの高邁な政治理念や変革への熱意がないことが分かり、国民はいささか白けていることが、私には恐ろしい。
 
選挙でしか民意を反映することが出来ない、という現実があり、もし、今回の参議院選挙の投票率が低ければ低いほど、改革反対派が有利になることは目に見えているからだ。
 
民主党は解体して、組み替えが起こることは必死と思う、あれだけ、ガタガタだと政権運営は無理だろう。
 
自民党は、50年間を反省することもなく、相変わらず身勝手なことを言い続けているので、もう、消滅は時間の問題だろう。
 
社会をこれだけぶっ壊した張本人の息子(コイズミ某)を、何の奥目もなく、看板にしていること自体、自民党の無反省なバカさ加減を象徴している。
 
経済問題は、私には簡単に思える。
 
金のあるところからきちんと税金を取れるか、がすべてであり、日本では、金持ちをいくら優遇しても、何の役にも立たない、ということがコイズミ・タケナカの実験で明らかなのだから、やるべきことは明白である。
 
経済問題も含めて、大変革を望むのか、明日の選挙が、日本の運命を決める。 
 
社会の変革を望むのか、それとも、散々コケにされてきたのに、まだ、適当にあしらわれ続ける道を選ぶのか、本当は、大変な岐路にあるのだ。