建設国保の不正

テレビのニュースを見ていたら、健康保険組合を舞台とした不正が報道された。
 
その健保は、全国建設工事業国民健康保険組合(建設国保)という名称で、以前、ある人より聞いた記憶があった。
 
保険料が安い、とその人物は、建設業とは全く関係ない業種であったが、加入していた。
 
本来は、加入資格がないはずである。
 
当時、おかしいなこともあるものだ、と軽く聞き流していたが、とんでもないことだったのだ。
 
なぜ保険料が安いかというと、超零細の建設業を救済する目的で、税金で肩代わりしているからだ。
 
当然、規模が大きな建設業者は、この恩恵を得ることは出来ず、会社が高額な保険料を支払う義務がある。
 
従業員を、実体のない会社や事業所に分散すれば、いとも簡単に、零細建設業を装うことが出来る。
 
なぜ、こんな不正が横行したのか、いま、調査中らしいが、賢明な国民は、すぐに気がつくはずだ。
 
自民党が、土建政治を推進するために、アメを建設業にしゃぶらせる必要があったからと、考えるのが普通だろう。
 
自民党の、組織票田だったに違いない。
 
民主党が政権を取らなければ、この不正は、公になることはなく、いつまでも続いていたにちがいない。
 
期待は持てない民主党ではあるが、自民党よりはるかにマシ、と言えるだろう、こんな案件が公になるのだから。
 
それにしても、よくもまあ、正しい行いをする国民が、バカを見るような政策を、堂々と続けてきたものである。
 
イシハラしかり、コイズミも、アベも、みな、このカラクリを知っていたハズである。
 
タニガキ、あの人物は、自民党がこれまでやらかしてきた不正を、どう考えているのだろうか、反省の弁を一言も語らない厚かましさに、驚愕する。
 
どこまで国民を愚弄すれば気が済むのだろうか、自民党と官僚、そして、それに寄り添う吸血企業は。