就職試験の替え玉受験

以前も、記事にしたことがある内容だが…、
 
インターネットを使った就職試験が、広がっている。
 
ということは、替え玉受験が可能となるわけだ。
 
親も協力するらしい。
 
それで、内定、を獲得した学生もいると聞く。
 
そんなネット試験を実施してる企業の担当者は、選考が進めば、不正をやった者は必ずはじける、と豪語したとか。
 
私はひねくれ者である。
 
だから、この企業担当者の言葉など、まに受けない。
 
たぶん、その企業、いや多くの企業がそうしていると思うが、銘柄大学の学生を優先して採用する、という内規があるので、その中で、選考するから、第1段階のウエーブ上のテストなど、そう気にしていないのだろうと、私は考えるのだ。
 
試験を実施して落とすなら、堂々とできるが、エントリーの段階で差別したりすると、企業イメージが悪くなるから、こんな手法を思いついたのではないだろうか。
 
多くの学生が殺到する人気企業でも、きちんとしたところは、試験場で行うので、不正は不可能に近いが、そこまでじゃない企業は、コスト削減、のために、替え玉受験を容認する試験をやるのだろう。
 
企業の力量と言ってしまいえばそれまでだが、日本の企業は、結局は、銘柄大学しか目が向いていない現実があると、私は思うのだ。
 
格差を広げるのに、一役買っているのが、企業なのである。
 
銘柄大学の学生が優秀という、有無を言わせない価値基準が、世の中を席巻しつつある昨今、さらに、この露骨な差別は進行するだろうし、さらに、大学受験における成功が社会での成功という日本的な信仰が強まりつつある状況では、多くの無駄な教育投資が、今後も加速する、いや、させられることとなろだろう。
 
入学した学校で、一生が決まってしまう、という状況が強まることによって、若者の、働く意欲を奪うことにならないだろうかと、心配である。