総理はともかく、小沢幹事長が辞任したことについては、官僚やそれに寄生する既得権を守りたい連中は、大喜びしていることだろう。
残った民主党の人材の中には、官僚に操られる人間はいるが、うまく操れる人間など、私には見あたらない。
社会革命が必要な状況だったのだが、友愛、などと見当違いのスローガンを掲げたときから、すでに、崩壊への道筋が付いた、と言える。
当初は、期待を持って見つめていたが、友愛、ではこの国の暗部を、どうすることもできない。
あくの強さ、強引さ、諸外国との軋轢を覚悟できる人材でなくては、この国の沈滞を、どうにかすることはできない。
安全保障の話があるとき、必ず問題される中国の拡張主義であるが、これとても、直接中国と渡り合えばいいのだ。
それを何か遠慮しながら、アメリカの威光を借りて、ことを運ぼうとするから、足元を見られて、強気に出られるのだ。
基地を、県外に移設できないなら、アメリカ本土か、そのほかの地域で、名乗りを上げているところに移設するしかないのだから、それを実現すべく、それこそ職を賭してあたるべきだった。
なぜ、ねばり強く交渉できないのか。
自民党政権では、やるはずもないことを、国民は期待していて、それに投票したことを、官僚のレクチャーで簡単にひっくり返す総理では、国民からそっぽを向かれるに決まっている。
なぜ、基地問題という戦争責任にもつながる重要な案件に、期限を切ったり、選挙公約違反のことを、堂々と進めようとしたのか、その政治センスのなさに、鳩山という人物の限界を見た。
代々親の職を継いできた一家が、いかに、国民に不利益を与えるかを、また見せつけられた。
安倍、福田、麻生、そして、鳩山、みな同じだった。
さて、次に来るのは、政界再編だろうが、自民党を2つに分けたような、二大政党は不要であることは、今回の騒動でハッキリとしたが、果たして、それだけの勇気ある政治家が(命を狙われる可能性大)、この日本にいるだろうか。
ああ、そうだ、名古屋市長になった河村さんがいたな。