バスは、旭川駅近くに到着しました。
まずは、ホテルにチェックインしましたが、部屋が、とてもタバコ臭くて、頭がくらくらしました。
たまらず、窓を開けようとしましたが、ほんのちょっとしか、開けることが出来ません。
仕方なく、そのままにして、夜の旭川に繰り出しました。
ただ、あてどもなく歩き回るだけですけどね、私の場合。
次の日には、禁煙の部屋に移してくれるとのことで、一晩、我慢です。
それにしても、最近は、公の場で、タバコの臭いを嗅ぐことがなくなったので、たまに、閉鎖的な環境で、タバコの臭いにさらされると、とてつもなく、臭く感じます。
昔は、これくらいぜんぜん平気だったはずですが、とても我慢できませんね、最近は。
翌朝、駅前から路線バスに乗って、一路、旭山動物園へと急ぎました。
動物園は、市内から少し離れた、小高い丘の斜面に張り付くようにありました。
見るからに、小規模の動物園でした。
でも、規模じゃないんですよ、この動物園は。
なんというか、暖かさがあり、人の温もりが感じられるんです。
何がそう感じさせるのか、とあれこれ考えましたが、これといったものが浮かびません。
規模が小さくて、欲張っていないことが、かえって、この動物園の雰囲気を、のんびりというか、ゆったりと感じさせてくれるのかもしれません。
動物園も、北海道らしく、芝と白樺が植えられていて、それが、内地の動物園にない、独特な、北国の雰囲気を醸し出しています。
植えられている木々や植物のためか、園内は、とても、いい雰囲気です。
それと、掲示板や説明板のほとんどが、手書き、というのも私の好みです。
私、レタリングされたものより、手書きで書かれたものの方が、見やすく感じるたちなのです。
脳というか目が疲れないのです、手書きの方が。
といっても、きたない、ぐちゃぐちゃの文字は勘弁ですけどね。
適度に崩れた、でも、しっかりと書かれた文字ならOKです。
頭の構造?によるのかもしれませんね、やたら、レタリングや印刷したものが好きな人もいますから。
トラ、ライオン、ペンギン、ヒグマ、ホッキョクグマ(白クマ)、レッサーパンダ、オラウータン、ゴマフアザラシ、キリン、カバ、テナガザル、カピパラ、などなど、一通り見ましたが、とくに、ホッキョクグマは愛嬌があって、また、忙しそうに動き回っていて、見応えがありました。
そうそう、ヒグマは、結構乱暴に動き回っていて、おっかなかったです。
かわいい!なんてとても思えませんでしたね。
行動展示?でしたっけ、動物の習性を生かした展示方式が、この動物園の売りですが、今日は、特別動き回ったりする場面には出くわしませんでした。
木に登ったまま、動かないレッサーパンダはいましたけどね。
そんなものじゃないかと、初めから予想していました、知り合いから聞いていたので。
魚類も、少数展示がありましたが、その中でも、エゾクサウオが滑稽で、面白いヤツでした。
このサカナ、小さな水槽に入っているのですが、ほとんど動かず、瓶の上に乗っかって、じっとしています。
瓶の中には、クリオネが入っている、と説明にはありましたが、見つけることが出来ませんでした。
本当に入っていたのかなあ。
このエゾクサウオ君は、クリオネ入りの瓶のふたの上がお気に入りらしく、たまに、あたりを一泳ぎしては、すぐに、ふたの上に戻ってきて、腹びれを吸盤のようにして、ふたにくっつき、また、しばらくおとなしくしています。
その単純かつのっそりとした動きが、面白くて、しばらく観察していました。
といっても、特別な動きをする訳じゃなく、単調な動きを繰り返すだけです。
この動物園は、何度も来たくなるような、そんな雰囲気というか魅力があります。
近くに住んでいたら、足繁く通ったかもしれないなあ、と思いました。
お土産に、いつものご当地キューピーを買いました。
旭山動物園オリジナル、ということで、白クマのコスチュームキューピーと、アザラシのコスチュームをまとったものを、購入しました。
あまり、ガイドになってませんね、この記事は(笑)。