児童虐待の起こりやすい環境

東京都江戸川区の、岡本海渡君(7歳)が、両親の虐待によって、死亡した。

母親は再婚で、海渡君は、母親の実の子供であるが、父親は、血縁関係にない。

またである。

この夫婦に見られるような形態によって、家族が形成された場合、児童虐待発生の確率が極めて高くなる。

今回は、海渡君の通っている小学校でも、虐待の徴候を関知していたようだが、これまたいつもの事なかれ主義のためか、放置されて、今回の痛ましい事件に発展したようだ。

東京都の公教育は、一点でも多く取る政策に転換したが、無垢な、無抵抗な子供の命を守ることをおろそかにするなら、そんな教育政策は、無意味だ。

家庭環境に問題がある場合、幼い子供を強制力を持って保護できるように出来ないものであろうか。

ダムを造って、補修の名の下に、延々と無駄金を使うことには、必死な人間が、村長、町長、市長、県知事、国会議員、高級官僚を独占し続けている日本であるが、日本の将来を担う、子供の命を、救おうとすることには、まったくと言っていいほど、無関心である。

小さい子供では、バカ親からの虐待を、どうすることも出来ないことくらい分かりそうなものであるが、自民党とその利権集団、そして、金持ち階層から再生産によって生み出され続けている高級官僚どもは、不遇な環境に生まれてしまった子供の命には、まったく関心がないようだ。

子供の頃から、飛び抜けて恵まれた環境で育った者たちが、近代化されてからもずっと、日本の中枢に座って、権益を確保しているのが、日本国である。

民主党が、まともな人間によって構成された政党なら、児童虐待に対して、強権を持って対応することを強く希望する。

自民党やそれにぶら下がった利権集団では、絶対に出来ない、あるいは、絶対にやるつもりのないことが、この児童虐待問題だったであろう。

あの連中が守りたかったのは、子供の命も含めて、社会階層の上層部の、ごく一部だけだったのだから。

人権侵害と非難されるかもしれないが、内縁関係とか、再婚など、子供が複雑な環境で生活する場合、何かの指導・監督を強制する必要があるのではないだろうか。

新幹線、道路、橋、ダム、空港など、子供の命と引き替えに、箱物を作り続ける愚かさを、国民は、果たして、どれだけ深刻に考えているのだろうか。

これまでが(自公政権)あまりに無責任でひどすぎた。

民主党政権は、子供の健全な育成に配慮する政策を掲げている。

親権剥奪を含めて、子供の命を守る政策の拡充を、ぜひお願いしたい。

大人の無関心で、子供が死ぬのは、もう沢山だ。