NHKドラマ、坂の上の雲、で伊予弁の?だんだんが使われています。
親が生まれも育ちも伊予ですが、だんだん、は聞いたことがありません。
意味は、ありがとう、という感謝の気持ちを表すようです。
インターネットで調べてみると、本来は、だんだんありがとう、というように使われていたようで、だんだんとは、重ね重ね、の意味で、ありがとう、がとれて、だんだんだけで感謝の意を表すようになったようです。
伊予に限ったことでなく、関西地方では、所々で、だんだん、が使われていたようです。
でも、かつては、という感じのようですね。
女優さんが、だんだん、と言うと、柔らかくて優しげな響きがあり、心が和みます。
松山地域では、だんだん、は使われていないようで、私の親は南予ですが、使っているのを聞いたことがありません。
制作者の誰かが、だんだん、に対する強い思い入れがあるんじゃないでしょうか。
NHKドラマで、確か「だんだん」をタイトルにしたものがあったようですが、地域色を出すために、この廃れた方言を、あえて使うのでしょうか?
だんだん、を無骨な男が使うと、違和感がありますが、女性が、さらりと使うと、いいですね、グッと来ます。
繊細で、細やかな心情表現として、すてきな方言だと感じました。
坂の上の雲は、司馬遼太郎さんの表現を借りれば、益荒男ぶりな作品ですが(どこかで読んだ気がしますが、忘れました)、ドラマは主人公である男性を取り巻く女性陣にもスポットを当てていてます。
そんなドラマだからこそ、だんだん、という手弱女ぶりな感触のある言葉が使われることによって、女性的な穏やかさや包み込むような優しさを表現しているのかもしれません。
読んでくれて、だんだん。