前途多難

衆議院選挙、民主党、300議席越えの大勝利!

江戸時代からの愚民政策、武家社会、非民主主義社会から抜け出す第一歩です。

結果は、喜ばしいのですが、どうも、郵政選挙の再現のようで、嫌な感じですね。

石原の息子の1人は、小選挙区では敗北しましたが、長男は、圧倒的優位で当選です。長男坊の選挙区は、東京の杉並です。私の嫌いな和田中があるところです。ああ、やっぱりあの地域は、そういうところなんだと合点がいきました。

都知事の長男の選挙区ですよ、だから、和田中のような特別待遇が可能だったのでしょう。自分だけよければいい、自分たちは特別なんだからそれに見合った待遇を受けてしかるべき、という人が多い地域と、私は理解しました。Nコンの会場に、リハーサルルームを確保していたある大学付属中高も、まさに、あの地域ですね。不思議な一致です。

この荒廃した社会へ突き落とした(加速させたという意味)張本人であるコイズミは、さっさと息子を二世議員に仕立てて、悠々自適の生活という、無責任極まりない行動に出ました。それに投票する横須賀あたりの方々は、一体日本の社会状況をどう考えているのか、不思議でなりません。

自分だけ、自分の地域だけよければそれでいい、典型的なコイズミ型発想なのでしょうか。それとも、アメリカ軍との関係が強く、極めて保守的な地域なのでしょうか。

あのときは、国民生活を無視して、郵政などという、コイズミの趣味の世界を選挙の争点にされ、それに見事に踊らされた頭を使わない国民の投票行動で、自民が圧勝しました。

その後の日本社会は、格差の拡大、支配層の暴走など、荒廃を極めました。

ちょうど、あのときの自民と、今回の民主党が入れ替わったような感じですね、議席数的にも。

私は、頭を使わない国民が、自民党が作り上げたこの腐った日本社会の改革に、どれだけ協力できるか、どれだけ我慢できるか、がカギだと考えます。

雰囲気で投票行動した連中は、今後予想される改革反対者からの数々の妨害に、一緒になって戦っていく気概は、ないでしょう。そして、すぐに、批評家になって、不満を口にするでしょう。

お目こぼしをしろと言っているのではありません。半世紀にわたって構築された自民党型社会は、かなり手強いのです。国民の20~30%は、いまだに自民党支持です。たぶん、その多くは、いい思いをしてきた人たちなのでしょう。そして、それに見合う議席は獲得しているのです、自民党は。

ですから、何時この勢力が既得権益を振りかざし、逆襲してくるか、良識ある国民は注視する必要があるのです。彼らは、まだまだ、諦めていませんよ。きっと、数年で失地回復できるくらいにしか考えていません。

熱しやすく、冷めやすい、不都合なことは水に流すことの好きな国民性が、健全な社会構築に、災いしないことを祈るばかりです。