なぜ禁輸しないのか?

豚インフルエンザの世界的流行の恐れあり、とのこと。

だったら、危険地域からの豚肉、豚の輸入を直ちに止めるべきだろう。

ところが、現政権は、全くその気配がないどころか、十分な検疫体制を実施する前から、ブタは安全です、安心してメキシコとアメリカ産の豚肉を食べてください!と必死である。

おかしくないか。

世界的流行の可能性があるなら、危険因子を少しでも減らすようにするのが、まっとうな政府のやることだろう。

アラブのある国では、国内のブタを全頭処分すると決めた。

宗教上の理由から、豚は食べないので、とくに問題はないのだが、それにしても、危険なものは、可能な限り排除するというのが、基本のように思えるのだが、どうも、日本という国は、アメリカとつくと、まずは、アメリカの国益を考えて、自国民の命など、ちっとも考慮しないようだ。

これだけ物流が国際化し、高速化しているので、もうすでに、日本国内に豚インフルエンザは侵入しているかもしれないが、もとを断たない対策など、ザルのようなものである。

諸外国の、豚インフルエンザに対する対応をよく見比べて、日本を仕切っている人間たちが、誰のことを一番に考えて行動しているか、普段使わない頭でよーく考えてみるべきだろう、自民党支持者も含めて。

幾度となく繰り返してきたが、ほんとうに、日本とは、国民の命が軽い国である。

きっと、支配層には、国民の命より重要なものがこの国には存在していて、それを守るためには、犠牲はいとわない、という決意があるように思える。

私には、先の大戦と同じ思考、精神性が、いまだにこの国を支配しているように感じられる。