お気に入りの映画

たまに立ち寄るリサイクルショップで、お気に入りの映画DVDとビデオを手に入れました。

全部で3本で、1本100円でした。

なんだかとても幸福な気分になりましたね、発見したときは。

タイトルは

あ・うん、スタートレック:ファーストコンタクト、フィールドオブドリームス

です。

このところ以前録ったあ・うんのビデオを探していて、見つからず、ガッカリしていたので、とてもありがたい気分です。

偶然にしても、あまりによいタイミングですね。

向田邦子の作品は、いくつか読んでいますが、やっぱりあ・うんが一番です。

TVドラマより、高倉健が主演した映画の方が、印象が強くて、門倉という一途な男と、高倉健のイメージがうまい具合に重なって、作品として、大成功だったと思います。

TVドラマでは、確か、杉浦直樹さんが門倉役をやったはずですが、あまり記憶にありません。

杉浦さんって、向田作品には付きものの役者さんですが、彼のインテリくささが、私が感じる門倉のイメージとは、ちょっと違うかな、という感想です。

それと、四季の移り変わりを、うまく映像に取り入れていて、それが、作品にメリハリと、日本的な情緒を与えているように思えます。

オープニングの曲が、心に響きます。

あれを聞きたくて、聞きたくて、仕方がなかったのです、実は。

どういう精神状態なのか、自己分析しかねますが、そんなときに、何とも幸運な出会いでした。


ファーストコンタクトは、あまりに有名なスタートレックの、次世代クルーによる話です。

初代クルーの時代から、お気に入りのTVドラマでして、ずっと見続けていました。

録りためたビデオが山のようにあります。

ファーストコンタクトとは、地球人(人類)の異星人との初めての出会い、を指しますが、初めての異星人に知性と理性を信条とするバルカン人を当てたところが、なんとも当を得ているようで、個人的には、大満足なのです。

バルカン人は、初代クルーのスポックを代表に、スタートレックでは、要所をしめる重要な登場人物なのです。

ですから、ファーストコンタクトの相手としては、申し分ないのです。

でも、ワープの発明がなければ、ファーストコンタクトはなく、人類はバルカン人からは無視されたという設定は、ちょっと引っかかります。

それだけ、ワープという技術は、人類の生き方をも変える、大革命であるという設定なのでしょうね、その辺は、論理に整合性があり、よく理解できます。

スタートレックは、かなり論理的に構築されていて、SFとしては、ものすごい完成度です。

それも、何十年もかけて、育て上げたのですから、大したものです。

アメリカ人は、消費文明の一方で、一つのものにこだわり続ける、という相反することを両立できる、国民性なのでしょうか?

日本のSFもので、スタートレックのレベルに達したものは、なかなかないように思われます。

日本には、アニメですが、ガンダムがありますが、洗練の度合いが、足りないような気がします。


フィールドオブドリームスは、ケビンコスナーが主演した、アメリカ文化の象徴であるベースボールを題材にした、ミステリーというか、ゴーストというか、不思議な映画です。

大リーグから、八百長試合疑惑で、追放された野球選手たち(故人)が、現代によみがり、大好きだった野球をやる、という話です。

そのゴースト?たちの思いを感じ、自分のトウモロコシ畑を潰して、野球場を作る農夫を、ケビンコスナーが好演しています。

公民権運動に揺れた60年代のアメリカと、ベトナム戦争による70年代の混迷を、映画の味付けとしてうまく使っていて、アメリカ人にとっては、ベースボールを題材にしていることもあり、たまらなく懐かしい作品ではないかと、想像するのです。

この作品には、ベースボールに対する純粋な気持ちが、率直に表現されていて、とてもすがすがし印象を受けるのです。

私自身、野球(ベースボールではない!)が好きなことも関係しているのでしょうけど、少年の頃、毎日草野球に明け暮れたと経験と、気脈が通じるものがあるのです、この映画には。

でも、夢物語であることを承知で、楽しむ作品ではあります。


夜中に、ついつい見入ってしまい、ちょっと寝不足ぎみです(笑)。