疑問

数学オリンピック化学オリンピック、なんとかオリンピック、色々あるようだが、その国の教育レベルを誇示するには、よい場なのかもしれない。

いつも気になるのだが、日本の出場者が、東大進学実績で、一、二を争う学校に偏っていることだ。

優秀な子供を集めているから、ということなのか。

数学のような、持って生まれた才能に、大きく依存する分野で、これら進学校に集中的に才能のある子供が集められている、といいたいのだろうか。

経済的にも恵まれ、勉強も出来る、ということか。

ひねくれ者の、私は、得心がいかない。

教員の熱心さや、自己アピールの強さから、これらの学校の出場者が、結果として、多くなっているだけではないのか。

このなんとかオリンピックを、学校の優秀さを宣伝する手段として使っているフシがあるが、なんだか、不自然な感じがずっとしていた。

日本は、本当にある特定分野で優れた才能のある子供を、拾い落としているのではないかと、この記事を見ると、何時も感じるのだ。

ある種の進学校だけをありがたがってあがめることによって、真の天才を見過ごしているのではないかと、心配になる。

特定のブランド力に、真の頭の良さが必要なことに関しても、依存してしまい、本物を見いだせず、生かせず、平凡な秀才を、天才に仕立てていることが、至る所で顕在化している、日本の行き詰まりを生んでいるのではないか。