教育再生会議のまとめ

教育再生会議が最近出した、これまでの審議のまとめは以下のようになってます。

1 子どもを有害情報から守る
2 若い保護者の子育てを支える
3 「留学生30万人計画」に国家戦略として取り組む
4 英語教育を抜本的に見直す
5 実践的な環境教育を展開する
6 学校の耐震化を早急に進める

1、5、6は、どうも付け焼き刃ですね。ごく最近の社会情勢、天災を、慌てて取り込んだものでしょう。

政府が、やけに環境、エコとぶちあげていることに、違和感をおぼえていたのですが、それもこれも、洞爺湖サミットへの伏線だったのでしょうか。

環境問題をマジに取り組むのだったら、先ずは、政府が二酸化炭素削減の具体的対策を、今すぐ国民に示すべきです。

国が動かず、子供に何を教育しようというのでしょうか。

この国の政治、官僚システムは、何処か大きな間違いを犯しています。

偉い人が、その範を示さず、頭で作り上げたつじつま合わせを、それも、自分たちの利益を勘案した政策を、強引に押しつけるだけです。

あの冷血漢コイズミが首相だったときの、与党圧勝の勢いにのり、悪法を次から次へと成立施行したあげく、さまざま社会問題が噴出してきました。

コイズミがやったことが原因だと、なぜ、マスコミもハッキリ言わないのでしょうか。

こんな社会体制の国が、果たして、洞爺湖サミットを開催する資格があるのか、私には疑問です。

だいたい、洞爺湖でやる理由の1つは、お友達のホテルを救済するためなのですから、ホント呆れます。

コイズミ、ほんと理解に苦しむ人間です。そして、それを支持する国民が多いことにも。

郵政民営化選挙に踊らされ、その裏にある、とんでもない策略にはまって、社会保障がガタガタになったことを、自民党公明党に投票した国民は、どう考えているのでしょうか。

投票した連中は、利権に群がり、甘い汁を吸っている集団でしょうから、何とも感じてないのかもしれませんね。

教育や、子供の命より、要らない道路を造ることが優先される国って、おかしくないですか。

自民党が作り上げた土建屋政治体制を、このまま維持するか、それから脱却し、贅沢は出来なくても、基本的な人権が尊重される社会体制に移行するか、国民は選択すべきときが来ています。

日本が、この先、どんな国家になるのか、お祭り好きの国民も、今度の選挙ではしっかりとした選択をしなくてはなりません。

いくら道路や、新幹線を作っても、国民は幸せになれないのです。

教育再生会議で、議論していただきたいことに、考える教育があります。

大学生を相手にしていた感じるのですが、知識を与えてもらうことに慣れすぎて、自分で資料をひもとき、考えるという教育が、ほとんどなされていないという事実です。

多分、入学偏差値の高低にかかわらず、どこの大学でも同じ状況だと思われます。

これは私の偏見かもしれませんが、小学生の頃から、大学入学時まで、塾に通い、知識とその運用方法を与え続けられた子供たちが、果たして、自発的考えることができるか、疑問です。

受験産業が盛況となり、テクニック重視の教育?(それを教育というのかは疑問だが)が重視されるようになりましたが、それと呼応するように、学生が、すぐに解答を教員に求めるようになりました。

長年の塾教育のクセではないかと、私は考えています。

考え方、解法を、親切丁寧に教えて、一分の隙もなく講義するのはよいのですが、そこに、自分の頭を使うという課程が、以前より、減っているのではないでしょうか。

ゆとり教育を排除し、学力?の強化を推進するのはいいですが、単に知識の詰め込みだけを奨励するなら、教育の再生はない、と私は考えます。

教育再生会議、このお茶会レベルの会議は、もうやめたほうがいい。