山口補選のゆくえ

山口二区の補選をめぐって、天下分け目の関ヶ原的な政治情勢だ。

しかし、おもしろいことに、マスコミは、自民党と、某宗教団体が母体の政党が公認する候補者の、驚くべき素性を全く伝えていない。

その候補者は、実は、耐震偽装問題の、実質的責任者だったわけで、何ら責任をとらず、おじゃまもんなんかの、末端の小者に、その責任をすべて押しつけ、さっさと、他の部署に異動し、晴れて、というか、ご褒美というか、政界に打って出る機会が与えられたのだ。

山口二区の選挙民は、このことを承知しているだろうか。

それと、マスコミが、いっさいこのことにふれないのは、本当に不可解だ。

これは、決して秘密事項ではなく、公開されている資料から簡単に知り得ることだ。

自民党の候補者は、たぶん、政界、官界への、飛び火を、うまく押さえたことに対しての、ご褒美で、出馬の機会を与えられたのだろう。

山口二区の選挙民が、正しい見識と、正しい現状認識に基づき、投票することを切望する。

コイズミという、破壊者によって、弱者切り捨てが、平然と強行されてきたが、これを今後も認めるのか、それとも、土建屋政治と決別し、政権を交代して、少しはまともな社会を目指すのか、そんな選択が、山口二区の選挙民に求められているのだ。

しかし、ひどい社会になったものだ。