大学院生を見捨てるのか?

ベトナムからの大量の大学院生を、日本が、丸抱えで、受け入れるそうだ。

日本国内では、大学院を出ても、ろくな就職がなく、四苦八苦している若者が大勢いるというのに、外国人の院生を、どこで吸収するつもりなのだろうか。

学位を取ったら、さっさと、帰国してください、とでも言うのだろうか。

日本の科学は、アメリカに依存するところが、いまだに大きい。

アメリカで、大学院を終え、学位を取得し、そのまま、アメリカで職を得て、活躍している研究者は、かなりの数いる。

ところが、日本では、日本人でさえ、大学院修了者の就職がおぼつかないのだ。

ベトナムに、日本の科学技術を持ち帰って、それが、すぐに役に立つものとはとうてい思えないし、日本の大学院教育は、そんな、実利的な側面はない。

とすれば、最近、定員割れが目立つようになってきた大学院を、外国人で補おうとでも考えているのかと、穿った見方をしたくなる。

日本人学生の将来を、大学院教育の現状を、もっと真面目に考え、対策を立てるときに、なぜ、外国人学生のことが持ち出されるのだろうか。

政治的な臭いがする。ベトナムを、政治、経済、外交の、次のターゲットと見なしているのかもしれない。

最近の日本は、自国民を見捨てて、外国を優遇する、という政策が堂々と実施される。

年金生活が苦しくて、大変なお年寄りが大勢いるのに、外国の軍艦に、タダで給油するという、不可思議なことを、平気でやる現政権、おかしくないか。

このままでは、日本人の大学院生は、見捨てられて、日本の大学院教育は、崩壊するのではないだろうか。

それとも、特定の大学院だけ生き残ればよい、という考えなのであろうか。

人類の歴史に於いて、国民を大事にしない国は、滅びるしかないことを、思い出して欲しい。