ネット上に、都立高校の最近の動きを賛美する情報が見受けられます。
面白いのは、どれも同じ人物が書いていると思えるほど、同じ文章と内容です。
政治思想と教育をごちゃごちゃにして、ステレオタイプな日教組や共産党、旧社会党の批判に話が展開していきます。
そんな具合ですから、今の都知事の思想信条に共感する点が多いようです。
私個人的には、恐ろしい思想信条としか思えないのですが。
面白いのは、この手の情報を流す人物は、自分の正体を完全に隠しています。
当然、ブログなんか持っていません。
ある都立高校(進学指導重点校)を賛美するサイトでは、管理者の顔が一切なく、管理者にアクセスする場もなく、その都立高校をひたすら賛美する記事で埋め尽くされています。
個人の臭いを消すことによって、何か都合がよいことがあるんでしょうね。
少なくとも、書き込みする場も無いわけですから、言いたい放題、やりたい放題な訳です。
都立高校改革に限らず、ネット上にある情報の扱いには、注意が必要です。
インターネットの普及により、情報収集は格段に便利になりましたが、その内容を吟味する力が必要です。
インターネットは、所詮、仮想現実であるわけで、怪物が我が物顔で闊歩できる恐ろしい空間であることを忘れてはならない、と今更ながら思った次第です。