進路

母校、江戸高の卒業後の進路を見て、びっくりした。

大学進学者の割合が、我々の頃に比べて、大幅に減少しているのだ。

当時、男子は、ほとんどが、四年制大学に進学した。女子も、短大が多かった気もするが、ほとんど進学した。短大といえども、今のような全入状態ではなかった。

最近は、専門学校に進む生徒も多い。

現実的な選択をする子供が増えたということなのだろうか。

それとも、大学進学に対応できる学力がない、ということだろうか。

嫌な言い方ではあるが、客観的に言ってしまうと、入学者の学力が我々の頃と大きく違っていることが、その原因かも知れない。

大学に進学することがそんなにいいことか、という議論はあるが、これだけ大学進学が一般的になり、入試の難度も低下している時代において、大学に行かないという選択は、ある意味、勇気がいる。

今の江戸高は、私が知っている江戸高ではなく、今を生きる人たちのものなのだと、痛感する。

母校は確かに懐かしいものだが、伝統の継承?がなされなかったことへの寂しさを禁じ得ない。

多くの都立高校で、同じような思いの、大昔の卒業生が大勢いることだろう。