大判焼き

今日、帰宅途中、大判焼き屋に立ち寄りました。

通勤路にある店で、たたずまいは、民家をちょっと改造したといった感じで、かなり古ぼけた店です。

ちょうど、雨が降っていたので、少し雨宿り、という風情でした。

大判焼きを2個買いました。あずき、チーズ+ハム、クリームなど、中身は色々ありました。

いい値段するんですが、その分、巨大でした。

おばさんが応対してくれましたが、1つおまけに付けてくれて、3個を紙の袋に入れてくれました。

ありがとうございました。

その温かい紙袋を,鞄のポケットに突っ込み、傘をさして家路につきました。

途中で、なんだかとても食べたくなり、マンションの入り口のスペースで、1つ取り出し、食べてしまいました。

まるで、餓鬼ですね。

でも、なんだか、気になる味です。

化粧品のような、芳香性のある味がするのです。

あんことは恐ろしいほどのミスマッチです。

一気に、意気消沈してしまいました。

びしょ濡れになって家にたどり着き、娘が用意してくれた夕食を食べましたが、どうも、大判焼きが気になって仕方ありませんでした。

夕食後、1つ取り出し、味見してみましたが、やっぱり化粧品の味がしました。

残り1つも味見しましたが、同じでした。

とても食べられたものじゃありませんね。

うそです。全部食べてしまいました。

なんたる食欲でしょうか。

実は、このところ食事制限をしていたので、すごい食欲なのです。

変な味がするんですが、貧乏人根性が頭をもたげ、結局、3つとも完食です。

子供には、拒絶されたので、私が全部食べることになったのです。

無理に食べることなかったのに…。

大判焼き、たい焼き、今川焼き、みんな大好きですが、こんなに落胆させられたのは、生まれて初めてです。

何があったんでしょうか、あの大判焼き、そして、おばさん。

当分、あの店で買うことはないかも、と思いながら、今一度試してみたいという、ヘンテコな脅迫観念にとらわれてしまいました。

ほんと、変な人ですね、私って。