年金にしても、国がいい加減なことをしていたのに、そのつけを、国民に払わそうとすることに無理がある。
何億という退職金を手に、優雅な老後を送る高級官僚たち、そして、その家族、何とも感じないのだろうか?
その程度の人物しか国の中枢に据えることが出来なかったのは、誰の責任か。
官僚の暴走を止めることが出来なかった政治。
いや、止めるどころか、一緒にうまい汁を吸ったはずだ。
年金を無駄遣いした連中には、このまま、おとがめはないだろう。
年期の無駄遣いにより強行された大型事業で、現政権の支持母体は相当潤ったに違いない。
十分な年金も保証されないのに、根拠を示せないのに、金だけ納めろと言うのは、あまりに国民を愚弄している。
美しい国を提唱する集団は、年寄りは、家族が介護しろ、と言ってのけた。
そのうち、現代版姥捨て山が登場するかもしれない。
安心して老後を過ごせない社会を、頑張って支えたいと考える国民がどれだけいるだろうか。
コムスンという介護事業大手が、架空請求をやって、国から厳しい指導を受けて、事業継続か厳しい状況となったそうだ。
コムスンは、悪評が以前より流れていたが、なぜ、今まで放置されてきたのだろうか。
なぜ、今になって、コムスンを利用する人が拡大している今になって、切ろうとするのか。
コムスンを擁護するつもりは全くないが、つけを払わされるのは、利用者だ。
新たな介護難民が出るかもしれない。
国が、介護事業の民営化を進めたあげく、この結果だ。
国の監督責任はどうなっているのか。
耐震偽装問題と、全く同じで、利潤追求に走る民間企業(企業とはそういうものだ)に好き勝手にやらせたあげく、処罰だけして、国の監督責任に関しては、不問を貫くつもりのようだ。
福祉に関して、何をやってもうまくいかない原因は、国がその責任を果たしていないからだ。
年金の原資として、消費税を上げることに反対するつもりはないが、この事態を招いた人物が大手を振って存続している政界、官界などに、大事なお金を託したいと思う国民がいるだろうか。
今度の国政選挙は、この国の良識が問われる重大なものとなるだろう。