最近、学術論文の投稿は、一気に電子化されました。
ひと昔前は、印刷した論文を国際宅急便や航空便で、編集部に送っていました。
今は、Web上で、ファイルをロードし、編集部のサーバーに格納することで、アッという間に完了です。
投稿した論文はPDF化されるので、アクロバットリーダーで確認できるようになっています、ほとんどの場合。
便利になりましたが、コンピュータのスキルがないと、論文も書けない世の中になったわけです。
まあ、論文作成に至る過程においても、コンピュータのお世話になりっぱなしなわけで、科学研究を行う者にとって、コンピュータは空気や水と同じです。
いや、世の中、その方向に否応なしに、向かっていますね。
私が大学院に入学した頃は、研究室に一台もコンピュータがありませんでした。
それでも、まだ、不便はありませんでした。
ところが、大学院も後半になって、研究内容が分子生物学的になるや、コンピュータの支援がないと、どうにもならない状況となりました。
すごい変化でしたが、肝心のコンピュータを買うお金がなく、文書を打つのはワープロ専用機で我慢して、随分不便な思いをしました。
マック(アップルコンピュータですよ)が欲しくて仕方ありませんでしたね、当時は。
なんせ、図表が、マウスをグリグリ動かすだけで、出来るんですから、それはもう驚きでした。
そして、月日は流れ、インターネット上をさまよう毎日となりました。
ブログなんか始めてしまって、なんだか厄介だなあ、なんて最近は思います。
コンピュータを立ち上げない日のほうが、心穏やかだったりして、とても不思議です。
これだけ依存しているのに、どうしたことでしょうか。
コンピュータは私にとって、ストレスになっているのかもしれません。
と言いつつ、キーボードを叩く自分がいるわけで、依存症でしょうかね。