科研費(つづき)

科学研究費のつづきです。

”松本和子教授は早大助教授に就任した84年以降、代表者として受けた競争的研究費の総額が計33件約7億1500万円と破格の「スター研究者」だった。その中には、前の研究評価が出ないうちに、関連する次の研究費の支給が決まっていた例もある。こうした研究費の集中が、適切な判断のもとに行われていたのか。国側も改めて検証することが必要だ”

毎日新聞から引用させていただきました。

早大のスター研究者らしいですね。不勉強なことと、分野が違うので、存じ上げませんでした。

これだけの研究費を取れる人って、普通じゃないですよ。毎年、二件は当たり、その額が2千万円ですから、毎年2千万円ですよ!

カミオカンデ関係の国家プロジェクトとは違って、個人で取った研究費なら、普通に研究してノーベル賞を取った先生方を、はるかにしのぐ、すごい額だと思います、日本では。

まあ、研究プロジェクトの長ともなると、共同研究者への研究費の配分で、手元に大して残らない、という場合もあるようですが、松本教授の場合は、使い切れないくらい残っていたんですね。

すごい、の一言です。ほんと。

問題なのは、科研費の選考かもしれません。ボスが、自分たちに有利になるように配分しているとしか思えません。

だから、新聞の記事のごとく、業績が上がっていないのに、次の研究費が当たる、という真に不可解なことが起こるのだと思います。

松本教授の、政治手腕のなせる技でしょうが、この方、政治屋になったほうがいいかもしれませんね、もう研究者は、お辞めなった方がいいのでは…。

でも、この方を拾う私立大学が必ずあるんでしょうね、あのミラーマンとして有名になった、手鏡教授の植草さんのように。

あっ、そう言えば、あの人も、以前早大の教授でしたね。

なんか変だな、早稲田って。

競争的研究費という、一見かっこいい言葉の裏に、不正や不平等が、ごろごろしていることが、一般の方々にもお分かりいただけたと思います。

競争的研究費を獲得しないと、自分の好きな研究が全く出来ないアメリカさえも、研究費獲得に関しては、コネ、顔、が幅を利かせています。

でも、うまくしたもので、アメリカでは、コネを持っていな、無名の研究者にも研究費を出す、変わった?財団や、個人がいます。

社会の安全弁というか、ガス抜きというか、そんな役割を担っているのかもしれません。

日本では、無名の研究者が申請した、先の読めない研究に、お金を出す財団や個人は、まず、皆無だと思います。

今回のことは、日本全国の大学や研究機関で、行われていることの、ほんの一例だとご理解ください。

本音と建前、本来、純粋なものを追求すべき研究の分野においても、人間のやることですから、こうなってしまうのでしょう。