モリタク批判

先日、森永卓郎さんの著書に関して、感想を書いた。

その後、インターネット上で、彼の評判を漁ってみたが、結構厳しい批判が目に付いた。

私と同じ視点に立った批判を展開している方もいたし、彼を、勝ち組と決めつけて、愚民化政策に加担する者と糾弾する内容もあった。

確かに、彼は、貧乏を知らないし、貧困の中で、何かを学んだ、という経験も全くないだろう。

その貧困に関する創造力の欠如が、彼の致命傷かもしれない。また、批判される原因のように思える。

やりたいことをやり、面白おかしく暮らしていけること、誰もがそんな人生を手に入れたいと考えている。

森永卓郎さんは、それを手にすることが出来た、数少ない成功者だ。

彼の著書からは、自分の領域をしっかり保証された安心感に基づく、呑気な、ごく一般常識的なものしか感得できない。

自分では全く実践していない貧乏対策を、平気ですすめる彼の強引さは、どこから来るのだろうか。

彼は私と同年代のようだが、未経験な事象に関して、オタク的な創造力で、自己中心的な世界を展開しているに過ぎない、と思える。

この前、テレビの討論番組を見ていたら、他の出演者から、金持ちのくせに何を言うか的攻撃を受けていた。それは、一般庶民が、誰しも、彼に抱く感情だろう。

誰が彼を重用しているのだろうか?なんの目的で?さっぱり理解できないのだ。