科学研究費(科研費)の不正受給が問題になっている。
最近、科研費や、その他の公募型の研究費が、特定の所に集中して交付されるようになったと感じる。
短期間に結果を求める世の中の風潮を反映して、業績をあげている有力研究者とその周辺が、選ばれるのではないか。
科学を株の相場かなんかと勘違いしている。
落ち着いて研究に取り組む環境は、今、日本という精神的余裕のない国には、望むべくもない。
このまま行くと、この国の20年後の科学研究は、荒廃しているかもしれない。
科研費は決して公正な審査のもとに、決定されているとは言えない。
いくらでも、おかしな交付例がある。
色々実状はは知っているが…。
知り合いに、何千万も隠匿してあげられた有名大学医学部教授がいる。
効率の良い投資先を選んだつもりのようだか、必要以上に交付されたため、使い切れなかったのだ。
中には明らかに私的なことに流用している者もいる。
科研費、今年も当たらなかったなあ。
科研費、申請しなけりゃ当たらない宝くじか。
当たらなかった者としては、使い切れないなら、代わりに使ってやるのに、と思ってしまう。
いじけたことはこの辺でおしまい。
一番大切なことは、研究は短距離レースではないということだ。