最近、学問の進歩?に合わせて、大学の研究組織、学部、学科の名称が、現代風に改変されることが多い。とくに、旧国立大学は熱心なようだ。
この名称変更は、誰に向けてのアピールなのだろか。世間一般の人か、それとも、学生か。
学生受けする、おいしそうなキーワードを並べたような名前ばかりで、看板に偽りあり、ってことがなければいいが。
例えば、農学関係では、畜産という言葉を極力使わないようにしている。
動物資源なんとか学とか、生物資源なんとか学、なんてふうに改変されている。
畜産という言葉にそんなにマイナスなイメージがあるのだろうか。
でも、いくら組織替えして、名称を新しくしても、やってる内容はほとんど前と同じだったりする。
なんかすごいことをやっていると思わせることがねらいなのだろうか。
僕は、昔の名称で十分だと思う。昔の名前は、含蓄のある完成されたものばかりだ。
いちいち、自分のやっていることをこと細かく説明するような名称は、日本中の大学を管理したがっている文科省には都合いいかもしれないが、そこで活動する人間にとっては、なんのメリットもない、と僕は思う。
僕は、この学問の名称に関しては、極めて保守的な考えの人間だ。