もと左利き

私はもと左利きだった。母が矯正して、右利きにしたらしい。小学生の初めの頃は、左を使うか右を使うか、よく迷った。無意識に左を使おうとしていることがよくあった。左を使っちゃいけないのかなあ、という葛藤が常にあった。

その葛藤が、果たして悪い結果をもたらしたのかどうかは、判然としないが、小さい子供にとって、一時的にでも思考が混乱し、迷い、行動が停止するという事態は、あまりいいものではないと思う。それと、右と左が区別できなかった気がする。お箸を持つ手が右、なんて言われても、本人は左手を使いたいのだから。左利きのままだったら、違う人生が開けていたかもしれないなどと、一瞬思ったが…。

右腕を骨折したとき(とう骨、尺骨両方とも)、しばらくの間(3ヶ月くらい、治癒に時間がかかった)、ノートを左で書いていたが、確かに汚い字ではあるが、そう抵抗なく書けていた。もと左利きのせいかもしれない、などと勝手に解釈していたが。

最近は、左利き用の用具も充実してきたが、左利きは矯正され続けているのだろうか。サイト巡りをして、左利きに関する情報を漁ってみたが、左利きでもいいのでは、という意見も多いらしく、以前のように、無理に右利きに矯正する必要はない、という感じだ。

実は、雰囲気が気に入っているタレントの小林麻央さんの記事を読んでいて、彼女が左利きと言うくだりがあり、そう言えば、自分も左利きだったなあ、と思い出した次第だ。彼女、きつく見えたり、ほんわかなときもあり、いい感じだなあ。左利きとは関係ない話になってしまった。終了。