江戸前のハゼ釣り

今日、久しぶりに、ハゼ釣りに行った。

天気は良かったが、風が強くて、ボートが翻弄され、のんびり釣ることが出来なかった。

全然釣れず、昼頃には竿を納める人たちが目立ち始めた。

交通費、ボート代、エサ代、結構高くついた。

場所は、江戸川河口というか、江戸川放水路と呼ばれているところだ。

最寄り駅は、地下鉄東西線の妙典だ。

つい最近、朝日新聞の夕刊に、ハゼにまつわる話が連載されていた。

そこには、見覚えのある風景写真が添えられていた。

小学生の頃から、ずっと同じところで釣っている。

昔は、芦原と池だった所に、地下鉄東西線が開通すると、一気に都市化していった。

今や、ショッピングモールができ、マンションが建ち並ぶ。

小学生の時の記憶では、もっと釣れたような気がする。

釣っても釣っても、釣りきれない、という記憶ばかりだ。

バケツにいっぱいのハゼを、母が必死になって唐揚げにしてくれた。

たくさん釣れる時期は形が小さいので、天ぷらより、唐揚げにした。

カレイの大物も結構釣れたが、最近は全然掛からない。

下水道の整備や、工場廃液の処理が進み、一見、水質が改善されているようではあるが

魚の種類や、濃さ?は今ひとつな感じだ。

今日は釣りにはならなかった。

その代わり、便利さと引き替えに、失ってしまったものを思い出す一日になってしまった。