Old Macの終焉

私は68KMacを中心に、古マックをまだ所有している。
一時は、インターネットに公開されているマック改造サイトを参照しながら、改造(クロックアップ)に凝ったこともあったが、現在は休止中である。というか、もうほとんど使い道が無くなっている古マックを、どうしたものかと思案する今日この頃である。

Quadra700、IIci、LC475、Quadra605、LCIII、LCII、カラクラ など、ほとんどが改造されて、高性能化(高速化やPPC化)されている。たまにG3化されたIIci(中身はPM7100/80)を使ってみるが、ネットサーフィンするにはかなりの忍耐が必要だ。他は、おして知るべし、である。これら古マックは、ただでもらったり、中古を二束三文な値段で購入したものばかりだ。

私がマックに出会ったのは、大学院の学生の頃で、助手の先生がClassicを奥様の手作り布袋に入れて大学に持ってきて、大事そうに使っていた。当時、日本では、コンピュータと言えばNECの98だった。98に比べ、マックはマウス操作で色々な作業が可能で、とても魅力的なツールに思えたが、高価で手が出なかった。助手の先生も、アメリカに留学したときに安く手に入れたようだった。

あこがれのマックを手に入れて、実際に使用するようになるのは、就職してからだった。それまで、いかしたデザインの高性能なマックを横目で見ながら、ずっと我慢の子であった。時は流れ、現在は、Windows機を使う毎日である。

マックのよさはその先進的なGUIであることは誰もが認めるところだと思うが、それに加えて、デザインの良さも重要なポイントだと思う。汚い部屋でも、マックがあるとその空間だけは別世界だ。これに対して、98は計測器と言う風情で、設置場所が工場的な感じになった。

このままインテリアとして、20世紀のコンピュータ文化の記念碑として、これら古マックを保存するのも一興かもしれない、と自分を納得させているが、いつまで続くことやら。そう言えば、古マックサイトの掲示板は最近元気がない。そろそろ終焉が近いと、誰もが感じているのかもしれない。