話題性があり、お金儲けのチャンスがあるところに、必ず首を突っ込んでくる人がいる。
村上ファンドの村上氏だ。阪神タイガースの球団運営をビジネスチャンスと考えているようだが、この人、野球が好きなのかな？堀江氏にしても、同じ行動パターンで動いていて、この二人、今一番面白い？日本人かもしれない。楽天の三木谷氏は日本の社会の裏に通じているので、もっと慎重だが。
村上氏は、貧乏な中年としては、何か引っかかるものを感じるが、楽してスマートにお金持ちになりたい若者には支持されているようだ。ＩＴも、三木谷氏や堀江氏のような人達が、美味しいところをほとんど食い尽くしたという印象だが。この若い成功者達は、儲けたお金の使い道に困っているのかもしれない。ある人は、名誉を得ようとするかもしれない、例えば、政治家になって。お金の運用を総理大臣に持ちかけたのには驚いたが、堀江氏の人間的な限界が読みとれたと感じた。
日本プロ野球機構には多くの問題点があることを、楽天イーグルス誕生の時に知ることが出来たが、その後、改革の歩みは進んでいるとは言い難い。だからこそ、村上氏のような、違った視点でプロ野球をとらえて、自分の得意分野に持っていこうとする人が出てくるのではないか。オーナー会社から攻めれば、球団も簡単に手に入るというのもその一例だが。プロ野球の改革に一石を投じる意志があるなら、そして、野球を愛するなら見上げたものだが、村上氏はそれを貫くだけの根性があるだろうか？単なるマネーゲームで終わらせてほしくない。
Ｊリーグは、すでにＩＴ長者の三木谷氏が参入しているが、その機構がプロ野球とはずいぶん異なり、より洗練されており、地域密着型で市民運動的な側面もあったりして、村上氏のような人の入り込む余地は少ないと思う。村上氏はその人間性をみられているという認識をお持ちだろうか。早晩、結論が出るとは思うが、私は、マネーゲームの臭いしか感じ取れない。それにしても、すごい経歴の持ち主を味方に付け、その名をマスコミにすぐに発表するしたたかさには感心するが、その小利口さが彼の弱点かもしれない。
