菊川さんについては、その著書(六ヶ所村 ふるさとを吹く風)や映画(六ヶ所村ラプソディー)を通じて、ご存じの方も多いとは思います。
私は彼女が不定期に更新するエッセイ?日記?のファンで、ずっと読み続けています。
菊川さんは、京大原子炉実験所の熊取六人組とともに、MBSのドキュメントに登場されたことがあり、その中での彼女の語り口から、理知的で、誠実な人柄であることを知りました。
彼女の著書では、その活動の初期には、公私ともども、とんでもない困難を抱え、奮闘努力する姿が淡々と語られています、機会がありましたら、ぜひ、お読みください。
都知事選の争点として、反原発、を掲げる候補者がいる一方で、利権側の人間で、確信的な原発推進派でありながら、選挙に勝つために、それを詭弁で覆い隠し、自民党や公明党の組織票で知事のイスを奪い取ろう、という、マスゾエ、という人物がいます。
マスゾエのたちの悪さは、その面相に現れているように、私は感じます。
菊川さんは、これまでの、マスゾエ、の発言から、彼が都知事に就任した場合の、社会的影響、をとても心配しています。
ぜひ、彼女の、都知事選に対する思いを、お読みください。
引用、ここから。
2014.02.02 Sunday
都知事選その後
どうにも気になる都知事選。
取材に来られた記者さんのお話では細川さんは影が薄いとか。
独走している舛添さんについて、海渡雄一さんがeppで流していました。少し長いのですが
全文を貼り付けます。
こんな人が都知事になったら・・・。でもその可能性は大きい。
なんだか怖くなります。
「舛添候補のプルトニウムに対する執着は尋常なものではない。1995年に書か
れた「いま甦れ日本経済」という著書がある。この著書の第五章は「長期的エネ
ルギー戦略の確立を」と題されている。
この章では約40ページにわたってプルトニウム利用を進めるべきことが提言さ
れている。高速増殖炉の開発がフランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、ロシア
で停滞していることを認めつつ、「着々とプルトニウム利用計画を推進している
日本の姿が、世界中で突出している」と礼賛している。
そして、アメリカ・クリントン政権の一部に日本の再処理政策を快く思わない勢
力があることを指摘しつつ、核燃料サイクルの確立と余剰プルトニウムを減らす
ためのプルサーマルの推進が必要であると結論している。
1999年に書かれた『20世紀エネルギー革命の時代』という本がある。江戸
時代から今日までの歴史を資源、エネルギー問題を軸にまとめた本である。大阪
新聞における連載を単行本にまとめたものである。
戦前の電力会社の乱立状態が戦時経済のもとで統合されていく過程などもまとめ
られている。この興味深い研究は次のように結論づけられている。「プルサーマ
ルの実施、高速増殖炉の開発は着実に進めていかなければならない」(291ページ)。
舛添候補のエネルギー政策は、古色蒼然としたプルトニウムが夢のエネルギー源
であるという確固とした信念に基づいている。このような信念は3.11事故に
よって、原子力技術の甚大な危険性が明確になった後も、何も変わっていないよ
うである。
最近も2013年12月11日の大竹まことゴールデンラジオで、原発推進・もんじゅ推
進の立場で発言している。
http://www.youtube.com/watch?v=JG7jT1aznso
ラジオでの舛添さんの発言です。「原発はすぐ止めるわけにいかない。」「ゴミ
の処理をきちんとしなければ。早くどこかに作る。シベリアに国際管理の処分場
を作る。使用料を払ってでもやる。」
もんじゅについては大変なこだわりです。「もんじゅの研究開発は続けてやって
もらいたい。ウランを燃やしてできるプルトニウムを燃やすのでゴミがなくなっ
て都合がいい(これは全く事実に反します)。ナトリウムは使い方次第。技術革
新はやっていかなければ。」
舛添さんは、一貫して原子力ともんじゅの広告塔として、多額の広告宣伝費用を
受け取っている可能性がある。それを明らかにする責任がある。絶対に脱原発の
人などではない。
舛添候補の憲法集団的自衛権についての考え方は安倍首相にそっくりである。
舛添候補は、小泉首相に乞われ、2001年7月に参議院選挙に出馬して当選し
た。その直後に9.11の同時多発テロ事件が起きる。この頃書かれた『「新し
い戦争」と日本の貢献』という本に、舛添候補の安全保障観がまとめられている。
ここで舛添候補は、憲法の枠組みの中で、集団的自衛権の行使をしないという前
提での当時の日本政府の立場を、「今やらねばいつできる!集団的自衛権の行使」
(162ページ)と批判し、アメリカと共にテロと戦う体制を取るべきことを訴えて
いる。
舛添候補は、「国際社会という町内会があって、何かイベントをするときに一人
だけ参加しないのはおかしいということに尽きる」と述べている(165ページ)。
しかし、アメリカが9.11テロに対して起こした、アフガニスタン・イラク戦
争が正しい対応であったかどうか大いに疑問である。
宗教的な背景を持つテロリズムに対して戦争という手段に訴えたために、憎悪の
連鎖を産み、国際的な緊張は高まるばかりで、解決の糸口すら見出せない。国際
政治学者の舛添候補の安全保障観には大きな疑問がある。
舛添候補は、「自衛隊には他国で戦えない限界がある。集団的自衛権の行使を認
め、世界の武力紛争に積極的に介入するべきだ」とする見解(173ページ)は、安
倍政権の政策と重なっている。」
取材に来られた記者さんのお話では細川さんは影が薄いとか。
独走している舛添さんについて、海渡雄一さんがeppで流していました。少し長いのですが
全文を貼り付けます。
こんな人が都知事になったら・・・。でもその可能性は大きい。
なんだか怖くなります。
「舛添候補のプルトニウムに対する執着は尋常なものではない。1995年に書か
れた「いま甦れ日本経済」という著書がある。この著書の第五章は「長期的エネ
ルギー戦略の確立を」と題されている。
この章では約40ページにわたってプルトニウム利用を進めるべきことが提言さ
れている。高速増殖炉の開発がフランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、ロシア
で停滞していることを認めつつ、「着々とプルトニウム利用計画を推進している
日本の姿が、世界中で突出している」と礼賛している。
そして、アメリカ・クリントン政権の一部に日本の再処理政策を快く思わない勢
力があることを指摘しつつ、核燃料サイクルの確立と余剰プルトニウムを減らす
ためのプルサーマルの推進が必要であると結論している。
1999年に書かれた『20世紀エネルギー革命の時代』という本がある。江戸
時代から今日までの歴史を資源、エネルギー問題を軸にまとめた本である。大阪
新聞における連載を単行本にまとめたものである。
戦前の電力会社の乱立状態が戦時経済のもとで統合されていく過程などもまとめ
られている。この興味深い研究は次のように結論づけられている。「プルサーマ
ルの実施、高速増殖炉の開発は着実に進めていかなければならない」(291ページ)。
舛添候補のエネルギー政策は、古色蒼然としたプルトニウムが夢のエネルギー源
であるという確固とした信念に基づいている。このような信念は3.11事故に
よって、原子力技術の甚大な危険性が明確になった後も、何も変わっていないよ
うである。
最近も2013年12月11日の大竹まことゴールデンラジオで、原発推進・もんじゅ推
進の立場で発言している。
http://www.youtube.com/watch?v=JG7jT1aznso
ラジオでの舛添さんの発言です。「原発はすぐ止めるわけにいかない。」「ゴミ
の処理をきちんとしなければ。早くどこかに作る。シベリアに国際管理の処分場
を作る。使用料を払ってでもやる。」
もんじゅについては大変なこだわりです。「もんじゅの研究開発は続けてやって
もらいたい。ウランを燃やしてできるプルトニウムを燃やすのでゴミがなくなっ
て都合がいい(これは全く事実に反します)。ナトリウムは使い方次第。技術革
新はやっていかなければ。」
舛添さんは、一貫して原子力ともんじゅの広告塔として、多額の広告宣伝費用を
受け取っている可能性がある。それを明らかにする責任がある。絶対に脱原発の
人などではない。
舛添候補の憲法集団的自衛権についての考え方は安倍首相にそっくりである。
舛添候補は、小泉首相に乞われ、2001年7月に参議院選挙に出馬して当選し
た。その直後に9.11の同時多発テロ事件が起きる。この頃書かれた『「新し
い戦争」と日本の貢献』という本に、舛添候補の安全保障観がまとめられている。
ここで舛添候補は、憲法の枠組みの中で、集団的自衛権の行使をしないという前
提での当時の日本政府の立場を、「今やらねばいつできる!集団的自衛権の行使」
(162ページ)と批判し、アメリカと共にテロと戦う体制を取るべきことを訴えて
いる。
舛添候補は、「国際社会という町内会があって、何かイベントをするときに一人
だけ参加しないのはおかしいということに尽きる」と述べている(165ページ)。
しかし、アメリカが9.11テロに対して起こした、アフガニスタン・イラク戦
争が正しい対応であったかどうか大いに疑問である。
宗教的な背景を持つテロリズムに対して戦争という手段に訴えたために、憎悪の
連鎖を産み、国際的な緊張は高まるばかりで、解決の糸口すら見出せない。国際
政治学者の舛添候補の安全保障観には大きな疑問がある。
舛添候補は、「自衛隊には他国で戦えない限界がある。集団的自衛権の行使を認
め、世界の武力紛争に積極的に介入するべきだ」とする見解(173ページ)は、安
倍政権の政策と重なっている。」