アベ一味による、情報操作の仕上げ、NHK乗っ取り

日本社会の変質、国家主義国粋主義、の再興への足音を痛切に感じる日々である。
 
アベ以前から、自民党が大きく変質して、高市、のような気色悪い国粋主義者もどきが、大きな顔をして、マスゴミに露出するようになっていたが、それが、アベが政権を取った途端、軍国主義国家主義国粋主義、を何のためらいもなく、堂々と標榜し、国民に押し付けるという異常事態である。
 
そして、情報操作の仕上げとして、アベのお友達で、思想信条を同じくする、財閥上がりの、危険人物をNHK会長に据えるという、露骨、かつ、傲慢な手段に打って出た。
 
その新会長であるが、その就任会見で、その本性をむき出しにしてしまった。
 
慰安婦は、日本だけではなく、どこの国にもあった、という発言である。
 
軍国主義者が、その覇権拡大にために、軍隊を活用するわけであるが、その兵隊の欲望を満たすために、強行された、従軍慰安婦、という強制を伴った制度を、子供の言い訳そのものに、日本だけじゃないよ、ほかの国もやっているよ、なぜ、僕だけ叱るの?と放言してしまったのだ。
 
右翼に見せかけた、利権擁護の人間たち、国粋主義者国家主義者、には、新NHK会長のような人間は、帝国主義軍国主義による犯罪を正当化するには、すこぶる都合がいいかもしれないが、現代社会、とくに、先進国の間では、こういう、子供の感覚、幼児性は、愚か者、としか見られない、という現実をどれだけ認識しているのだろうか、このいい年をした御仁は。
 
アベもそうだが、いま、ニッポンの中心にいて、権力をふるう人間たちは、大きくその資質を欠いている。
 
アベは、米国の占領政策の総仕上げとして、米国語、を小学校低学年からの必修として、日本人の精神構造までも、破壊して、米国的な思考法や表現を蔓延させようと画策している。
 
日本人は、日本語で考え、日本語で正しく表現できることが最も重要であって、その手始めとなる大切な時期に、異質なものを強制して、知力に不要な混乱を招くことは、子供の未来、子供の健やかな成長、そして、日本(ニッポンではない!)にとっては、決して、益のあることではないと考える。
 
話がそれてしまった、強引な思想統制に、国家主義者たちが踏み出したことだけは確実だ。
 
以下に、その新会長の、暴言、に関する記事を引用する。
 


<NHK>解説 内部から疑問の声…新会長の慰安婦発言

毎日新聞 1月26日(日)1時4分配信
 NHK会長としての一歩を踏み出す晴れ舞台となるはずだった就任会見で、籾井勝人(もみい・かつと)氏は窮地に立たされた。自らの不用意な発言が進退問題にも発展しかねない状況だ。

 従軍慰安婦問題について記者から質問され、籾井氏は「コメントは控えていいですか」と言いながら「戦時中はどこの国にもあった」と口を滑らせ、韓国の姿勢などについて持論をまくしたてた。

 籾井氏は昨年12月にNHK経営委員会から会長に選出されたばかり。経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる。国際放送の役割についても事前に十分説明したのに、正しく理解していない」と失望の声がもれた。発言の真意をただし、今後の対応を検討するため、浜田健一郎委員長は週明けにも籾井氏と面会する予定だ。28日には経営委もあり、各委員から直接追及されるのは必至だ。さらに来年度予算の国会審議も間近に控え、議員の質問攻めにあって同じ過ちを繰り返すことも懸念される。

 NHK内部からは会長の資質を疑問視する声が出始めている。公共放送トップとしての自覚と説明責任が問われている。【土屋渓、有田浩子】