A級戦犯を“殉国烈士”にした岸信介

 
本澤二郎氏のブログより引用。
 
 
アベの祖父である、A級戦犯容疑者(売国によって絞首刑を免れた、あの悪魔の人体実験をやった細菌戦部隊の創始者と考えれている)である、岸信介の思想と、それを引き継いだ孫のアベが何を考え、何を目指しているのか、バカ国民はしっかりと目を見開いて、その悪魔の正体を知るべき時だ。
 
こんな危険な人間を総理大臣にした、ニッポンの真の支配者である、悪魔の正体も(三井三菱)、明確に解説されている。
 
引用、ここから。
 

 
2013年08月17日

本澤二郎の「日本の風景」(1374)

A級戦犯を“殉国烈士”にした岸信介
 8・15に衝撃的な記事が韓国から飛び込んできた。多くの日本人の知らないことなので、伝える価値があると思う。侵略戦争の犯人追及は、韓国が先行していることを思い知らされてしまったのだが、なんとA級戦犯として極東軍事裁判で処刑された7人の遺骨が、殉国烈士として祀られているのだ。「国家のために身命を尽くした英雄」としての最高の名誉をいうのであろうが、なんとこの墓碑を建てたのが、安倍の祖父・A級戦犯容疑者だった岸信介なのだった。
 
<韓国紙の特ダネ>
 A級戦犯容疑者を戦後の首相にした日本人・自由民主党であることに、72年から政治記者になった筆者の大いなる疑問だったが、最近までその真相が分からなかった。東京特派員の冠をかぶったCIA職員の日記発覚によって判明したのだが、すなわち岸擁立の黒幕はCIAだった。そうして60年安保は強行された。このことさえ知らない国民は多いだろう。
 いわんや岸が、首相時代に愛知県の山中に「殉国七士墓」と自ら墓碑に記名していたことなど知る由もなかった。なんということか。A級戦犯は、戦争責任者の世界・靖国の世界では最高位の名誉を手にしていた。その主犯が岸だったというのである。
 歴史に興味のある者は、韓国紙記者のように愛知県の三ケ根山の頂上に登るといいだろう。立派な墓碑が建っている。ワシントンに知られずに「殉国烈士廟」とまるで、中国の「孔子廟」を連想してしまう名称も、ここにあるというのだ。
 天皇国家主義が完全復活すると、歴代首相や天皇までもが、ここに参拝するのかもしれない?韓国紙「中央日報」の特ダネである。
<安倍のいう、靖国尊崇の念が判明>
 侵略戦争の責任者を尊崇する岸・安倍一族の思いを、日本国民は初めて膚で知ることが出来るだろう。侵略戦争は正しかったのだ。それに待ったを懸けてきたアメリカとの戦争もまた、正義の戦争であった、ということになる。
 安倍のいう「戦後レジームからの脱却」の意味も判明する。そもそも神である天皇の戦争は、聖戦なのだった、ということになろうか。310万人の日本人の死は、侵略戦争遂行の上で「尊いものだった」ということなのか。
 そうして亡くなった者らに、戦争責任などあろうはずが無い。軍神であり、英霊である。特にA級戦犯処刑者は、尊崇の念を抱く対象なのだ。靖国参拝こそが、日本国首相の果たすべき責任なのである。
 これが極右首相らの観念なのであろう。常識を逆転させている。歴史の教訓もまた、逆転することになろう。平和憲法を敵視することもまた、当たり前なのだ。隣国への謝罪などとんでもないこと、日米同盟も仮の対応でしかない、ということになろうか。
 このことにアメリカン・リベラルやソウルが気付いた、それを背景にした韓米中連携であることも、なんとなく理解できるのではないか。安倍内閣を支えてやまない公明党の責任は重い。彼らの支援無くして有権者の2割確保は無理だったのだから。野党分断に手を貸した共産党も評価はされないだろう。
満州国で私財を蓄積した岸一族>
 岸を政界に押し上げた資金力は、どうやら傀儡政権「満州国」で蓄えたと指摘されている。満州国総務庁次長時代のことである。
 思えば、戦後初めての総選挙で鳩山・自由党が勝利したが、この自民党の源流政党の選挙資金は、右翼の児玉誉士夫らによる上海での略奪物資だった。とことん中国をいたぶり続けてきた悪しき面々が、そこで得た資力をテコにして、戦後の権力中枢を占めたものである。
 岸・安倍一族の軍資金は、全てとは言わないが、大陸からの悪しき調達によるものであろう。皮肉だが、大陸が岸・安倍一族を支援してきた?のである。
<黒幕は三菱・三井か>
 日本軍国主義の本当の黒幕は財閥である。朝鮮から旧満州へと手を広げる植民地・侵略政策は、財閥の意向に沿うものだった。軍閥と同時に、GHQが真っ先に解体した理由である。
 戦後に復活した2大財閥の三井・三菱は、他を圧倒している。安倍が2度目の首相就任直後に原発売り込み外交を展開した理由も、これでよくわかる。
日本を代表する原発メーカーは、三菱と三井(東芝)なのである。
 天皇国家主義の極右支援母体は、財閥なのである。ここが理解出来ないと日本分析は不可能であろう。ちなみに岸・安倍一族と三菱の深い関係はよく知られているが、それは三井にもいえるだろう。

 筆者が93年のクリントン政権下のアメリカを訪問取材したさい、日本企業の「ケイレツ(系列)」に関心が集まっていた。すなわち、それは財閥を意味していた。資本主義の先進国・アメリカは、常に財閥研究をしている。政治・経済は、財閥・1%が動かしていることを、彼らは承知している。
 筆者は現在、財閥のことを中国の日本研究者に教えているが、理解するものは、まだほとんどいない。