自然の虚飾、自民党支持者16%の意味

小出さんが共著で書いた、六ヶ所再処理工場に関する新書を紹介します。
 
以下に、アマゾンのサイトから転載した内容の解説がありますので、参考にしてください。
 
面白いことを発見しました。
 
本書の感想は、大半は良好ですが、とくに、最悪の評価を下したレビューを転載してみました。
 
そのレビューに賛同する人の割合が(16%)、面白いことに、先の衆院選での自民党支持者の割合と、なぜだかドンピシャリなのです。
 
ニッポン社会を私する悪徳利権側の人間の割合は、2割弱ということなのでしょう。
 
その2割弱の人間は、経済最優先、と言い放ち、原発事故をなかったことにしようとしています。
 
マスゴミも、政権政党である自民公明の意図を理解して、福島のことをほとんど報道しなくなりました。
 
高濃度汚染地域の住民は切り捨てられたのです。
 
アベの邪悪さは、自身の強力な支持母体であるゼネコンなどの土建屋がインチキ除染で詐欺を働いていたにもかかわらず、さらに、公共事業、といって、これら詐欺師に莫大な血税をつぎ込むことを決めたということです。
 
A級戦犯の孫を、恥ずかしいことに、二度も総理大臣にさせてしまい、人命を軽視した、右翼思想に見せかけた利権政治を許してしまう国民、ほんとに救いようがない大バカ者ばかりです。
 
これも、明治期からの洗脳教育の賜なのでしょう、この国の民は、山縣有朋らによって構築された国家主義の呪縛からいまだに逃れることができないのです。
 
そして、その国家主義を推進しようとするのが、山縣と同じ長州出身のアベであることも、ニッポン社会の闇を象徴しているように思えるのです。
 
行き着く先は、極度の格差社会思想統制、そして、軍国主義の復活だと私は考えますし、すでに、それに向けた政策が次々と出されています。
 
国民は、相も変わらず、利権に操られたインチキジャーナリズムのねつ造報道を無批判で受け入れて、邪悪な政策に何の疑問も感じず、暮らし向きがよくなると洗脳されつつあります。
 
先日、政治的に中立的な立場でなくてはならないNHKの社会情勢を論じる番組を見ましたが、コメンテーターが、驚いたことに、売国コイズミ政権の中枢にいた人間ばかりで、それに反対な立場の人間を入れない、という放送法違反の極度の偏向番組でした。
 
NHKは原発事故報道に関しても、原発推進派や原子力ムラの立場に立った報道に終始してきました、この偏向報道に歯止めをかける方法が最近ネット上で紹介され、話題になっています。
 
民放は、もとより、完全に利権に操られているので、どうにもなりません。
 
それにしても、人類史上最悪の原発事故を起こし、多くの国民の生命財産が失われたことをすっかり忘れてしまって経済最優先とは、ほんとに懲りない国民性です。
 
問題点を直視し、論理的に解決しようとすることを極度に嫌う国民性だということを痛感させられる今日この頃です。
 

「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書) [新書]

小出 裕章 , 渡辺 満久 , 明石 昇二郎

内容紹介

原発再稼動問題で世論は沸騰している。もちろん、福島の事故はなんら収束していない。
だがその影で、なぜかあまり語られない「原発をめぐる最大の問題」がある。
それが、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場である。
原発が1年で放出する放射能を、1日で放出する」 といわれる再処理工場だが、原子力行政側は、この秋にも運転を始めようと目論んでいる。

本書は、3名の識者が「六ヶ所の危険性」を様々な角度から具体的に指摘する。

・欧州の再処理施設周辺では、すでに深刻な汚染が実証されている。
・日本はその欧州に劣る原子力技術後進国であり、再処理施設を制御する能力はない。
・施設そのものが、フランスやドイツの技術を継ぎ接ぎした「無節操」なものである。
・単に「コストがかかる」という理由で、捕捉すべき放射性物質をそのまま放出しようとしている。
そのため、稼動するだけで全地球規模に汚染を拡散させることになる。
・施設の下には、明らかに「活断層」が存在している。
・ひとたび大事故が起これば、その影響は九州まで含めた日本全域に及ぶ。福島事故の比ではない。

原発関連書は数多く出版されているが、「再処理工場」に特化した新書は初。
原発問題・核問題のキーポイントはここにあることを示す、警告の一冊である。


内容説明、ここまで。
 
 
最低評価を下した、レビューを以下に引用します

評価:5つ星のうち 1.0 荒唐無稽 SF小説, 2012/8/18
by 自然の虚飾


 明石氏が執筆している部分は、ゴシップ誌の与太記事レベルである。

 特に被害シミュレーションなる代物は噴飯物である。
 仮定に継ぐ仮定を重ねて(小出氏も認めているが)、放射能が漏れまくるというまったく
絵空事を描いたものである。完全に空想科学小説、SFである。
 たとえば、敷地標高55メートル、内陸4~5キロにある施設を10メートルの津波が襲い、
施設が破壊され、冷却機能が喪失されることを前提としているという点である。

 どれだけの津波を想定しているのだろうか?

 また津波後、使用済み燃料プールの燃料がどんどん溶解してしまうという点。
 六ヶ所のプールは原発ですでに一定期間以上冷やされた燃料が搬入されている。
 作者は、プールの水が沸騰し、蒸発し、燃料が溶解するまでに約100日間かかると
いうことをご存知か。
 地震発生後、一日や二日で燃料が溶けて放射能が出ることはありえない。

 まったくでたらめというか、妄想を描いた、被害シミュレーションである。

 小出氏もあいかわらずである。
 書いてある前提知識はそれほど誤ってはいないとしても、その解釈や評価が
無理筋なのである。

 大衆をミスリードしようとする、トンデモ本である。
 
 
★188 人中、30人の方が (16%)、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 
いかがですか、上に引用した、最低評価を付けたレビューでは、1日2日で、炉心溶融することはない、と断言していますが、それに近いことが、福島では起こりました。
 
そして、地震直後、原発周辺では、超高濃度の放射能が放出されていたことが1年以上経ってから公にされるという、隠蔽、と取られてもいたしかたない事実もあり、この自然の虚飾という人物は、都合の悪いことはすべて無視しながら、客観的かつ科学的を装う言説を並べて、最後に、バカが書いたとるに足りないSF小説として切り捨てるというふうに、反原発の言説を小馬鹿にして終わるという、よく目にする文章作法です。
 
同系列の論理展開法として、ごう慢不遜な東大出身者がよく使う、東大話法、なるものがあります。
 
この自然の虚飾なる人物のレビューに見られるように、原発推進派の論法と文体がすべて同じであることから、以前から、私は、組織的な情報工作が行われていると感じています。
 
みなさんは、どうお考えですか、この手の放射能被害と原発事故を過小評価し、反原発に真剣に取り組む人を、徹底的にアホ扱いするやり方を。