アベの亡国内閣

参考資料として、以下の記事を転載する。
 
バカ国民が選択したインチキ右翼であるアベの亡国内閣が何をやらかそうとしているのか、的確に書かれている、ぜひ、ご一読願いたい。
 
日本を、そして日本人同胞を、心から尊ぶ真の右翼の方々に目覚めていただきたい、そして、右翼を騙るアベを糾弾していただきたい。
 
引用、ここから。
 


自公新政権は昔の自民政権より更に悪質 安倍政権に期待できないこの国の道

自公新政権は昔の自民政権より更に悪質 安倍政権に期待できないこの国の道
(日刊ゲンダイ2012/12/21)

過去20年間、自民党政権が公共事業に投資し財政赤字を膨大にふくらませて不況脱出はできなかった同じ轍を踏む悪巧み

いやはや、ブッたまげた。
安倍新内閣の入閣内定者のことだ。新聞紙上を賑わしている名前は、目をこすりたくなるような連中ばかりだ。

あの麻生元首相を、よりによって「副総理兼財務相」に起用というのにも驚いたが、出てくる出てくる――。総務会長になるといわれる額賀元財務相、重要閣僚に起用と報じられた谷垣前総裁、御年74歳のイブキングこと、伊吹元財務相も大臣候補だというし、その他、中曽根弘文、川口順子元外相らを起用する案も浮上している。こりゃすごいメンバーだ。

まさに前科1犯内閣じゃないか。日本をメチャクチャにして、国民から「ノー」を突きつけられたメンメンがイケシャーシャーと戻ってくるのだ。

「安倍総裁は『お友達人事』という批判をかわすため、9月の総裁選で争った石原伸晃国交相を入閣させるようです。これにも驚きましたね。伸晃氏は総裁選中に何度も失言を重ね、恥をかいた。谷垣前総裁の入閣だってムチャクチャです。ホンの3カ月前に党内から『ノー』を突きつけられ、総裁選不出馬に追い込まれたばかりですよ。知性や能力を疑われる人が、どうして大臣に起用されるのか。本当に理解に苦しむ人事です」(政治評論家・山口朝雄氏)

「日本経済再生本部」の担当大臣に起用される甘利元経産相安倍内閣の時の経産相、世耕官房副長官首相補佐官だった。前回の失敗の共犯者である。そんなのが平気で返り咲く。こんなことが外国であり得るか? 自民党の人材払底といえばそれまでだが、国民をバカにした人事だ。

◆本来なら二度と表に出られないゾンビ集団

自民党は過去20年間、デフレ不況を悪化させてきた。その前は、官僚機構とつるんでジャブジャブと税金を使い込み、財政赤字を拡大させた。それなのに、アホみたいに前年踏襲予算を組み、日本経済を疲弊させた張本人だ。結果、サラリーマンの給料はどんどん減り、地方はヘタり、格差は途方もなく拡大した。国民が苦しむ中、自民党世襲政治家たちは政官業癒着の利権構造の中で甘い汁を吸い続けてきたのである。

だからこそ国民は怒り政権交代を実現させた。失政の主要メンバーは放逐され、表舞台から消えたのだ。韓国だったら、逮捕されたり、そこまでいかなくても、社会的政治的責任を追及されるところだ。二度と表舞台には立てない。それが当たり前のルールである。それがゾンビのように復活だから、フザケている。
「今、入閣が取り沙汰されているメンメンは皆、3年前の政権交代で蟄居を余儀なくされた人です。なぜ今さら出てこられるのか。政治的責任という意味だけでなく、古い政治家が古い発想で景気対策を打ったところでどうなるのか。同じ過ちを繰り返すだけですよ。有権者に300議席を与えられたことで、何でも許されると勘違いしているのでしょうが、安倍自民党は早くもおごり、慢心し切っているとしか思えません」(山口朝雄氏=前出)
そうでなければ、こんなメンバーは出てこないし、あり得ない。

土建政治復活で永久に不況から抜け出せない

安倍自民党のゾンビ政治家たちが復活できたのは、彼らが反省して心を入れ替えたわけでも、日本の置かれた状況が一変したわけでもない。すべては野田佳彦というバカのせいだ。
野田がバカな政治を行い、バカな増税を強行し、バカな解散をしたせいなのだ。国民は野田民主党に怒り、そのスキに自民党の古ダヌキたちが復活しただけのことだ。あたかも自民党が新しいメンバーで新しい政治をやるように見せかけているがインチキだ。昔と同じ政策で偽の成長神話を作り出そうとしているだけだ。
それは自民党政権公約集を見れば、一目瞭然だ。

〈まず復興〉とか言ってバラマキ公共事業がズラズラ書かれているのである。3大都市圏の「都市防災」の推進、首都機能の強靭化、道路・鉄道の未開通部分の解消や港湾など交通網整備、ハブ空港・ハブ港湾の形成、公共施設の耐震化加速、社会資本の前倒し整備……と道路も港も空港もということだ。その規模は実に10年間で200兆円にも及ぶ。復興に名を借りて土建政治を復活させるわけで、その見返りに自民は低投票率の中でも票を得た。政官業の癒着、金権選挙は昔の自民党そのものだ。

安倍新政権はこうした「コンクリートへのバラマキ」を早速、10兆円規模の補正予算に盛り込む。そりゃあ、一時的なGDPのカサ上げ効果はあるだろうが、そんなのは一瞬だ。いくら公共事業で需要を刺激しても内需に火が付かない。これは過去にイヤというほど見てきたことだ。

◆過去の失政を強引に繰り返す愚

日本は今、未曽有の「少子高齢化社会」に突入している。将来にわたって人口は減り続ける。
ベストセラー「デフレの正体」の著者、藻谷浩介氏は「人口減少で税収も増えないのに人口増加時代と同じような道路建設を続けていくと、膨らんでいく道路の維持管理費を賄えなくなる。道路補修を怠ると、笹子トンネル事故を見ても分かるように、トンネルや橋が崩落して人が死にます」と語っていたが、本当だ。
コンクリートにジャブジャブ税金を投じても、ゼネコンの一部が潤うだけで、財政悪化を招いてしまう。ロクなことにならないわけだ。

筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)もこう言っている。
「一度は国民にノーを突きつけられた政治家が再び顔をそろえ、同じ政策メニューを掲げれば、また失政を繰り返すのがオチ。いや、今の安倍新政権はかつての自民党政権よりもタチが悪い。少なくとも昔の自民党政権は財源の裏打ちナシでは、土建政治を推進しようとはしなかった。ところが、安倍総裁はなりふり構わず。日銀にお札をジャンジャン刷らせ、建設国債を買い取らせてまで、コンクリートのための財源を確保しようとしています。戦時中の日本軍が日銀に国債をドンドン引き受けさせ、軍艦や戦車を建造した時代と重なる異様な光景です」
まさに亡国の経済対策と言うしかない。

◆庶民を襲う悪に悪を重ねた理念なき政治

安倍がやろうとしている経済政策は、民主党政権が当初、目指していたものとは根本的に違うものだ。
つまり、「人よりコンクリート」、国民生活ではなく、「大企業・ゼネコンが第一。」ということだ。
実際、自民党は公助ではなく自助を求め、生活保護費や医療費を削り、その一方で公共事業を積み増しする。さらに金融政策で、物価高に持っていく。これは前代未聞のメチャクチャだ。法大教授の五十嵐仁氏(政治学)は「従来の自民党政治の悪いところばかりを集めたようだ」と驚いていた。

「経済政策においては小さな政府か大きな政府かという議論はあります。小さな政府は新自由主義で自助を求める。大きな政府財政出動景気対策を打つし、公助もやる。ところが、安倍自民党は庶民には小さな政府、ゼネコンには大きな政府なのです。しかも、その財源は消費増税で取る。これぞ、悪いところ取り。庶民イジメの最たるものです。さらに金融緩和をすれば、内需に火が付かないまま、悪いインフレになる。スタグフレーションです。もうひとつ、安倍政権は憲法改正などのタカ派路線も突き進む。私はアベノミクスではなくて、ワーストミクスと呼んでいます」

政権交代したときの民主党の理念は、新自由主義からの決別であり、公助だった。格差是正であり、国民生活第一だった。そこには理念、哲学に基づいた経済政策があり、一本の芯が通っていた。それを野田がぶっ壊したことで、本当にメチャクチャになってしまった。今度の安倍政権は伝統的なバラマキ自民党と、新自由主義の小泉が合体したようなものだ。ワルがパワーアップして庶民に襲い掛かることになる。冗談ではなく、庶民は殺されてしまうことになる。

◆阻止勢力は皆無で亡国の道へまっしぐら

問題は、こんな危険な政権が誕生するのに野党がてんで無力だということだ。何しろ、野党第1党の民主党は代表のなり手もいないくらいだ。
「誰がなっても、民主党には自公と3党合意して消費増税法案を可決させたという足カセがある。安倍自民党政権のバラマキ、庶民イジメ経済政策を批判しようにも、『それじゃあ、増税をやらなくていいんですか』と切り返されてしまう。増税の条件に経済成長が盛り込まれているからです。参院選が近づけば、必ず、大きな争点として、本当に増税を実施するのかどうか、が出てくる。このとき民主党はどうするのでしょうか。非常に苦しい立場になると思います」(五十嵐仁氏=前出)

あとの野党は「日本維新の会」だから、自民党別動隊みたいなものだ。結局、自公がやりたい放題。こうして見ていくと、安倍自民党政権は歴代自民党政権の中でも突出したワルだし、そのワルがワルをやる環境が整っていることが分かるのだ。

この先、国民生活はどうなるのか。自公の亡国政治が加速化すれば、国は焼け野原になってしまう。そんな亡国の道が見えてきた。