水俣と福島に共通する10の手口

ちょっと古い記事を引用するが、この国の政府、そして、利権集団の手口は、いつの時代も、そして、対象が何であれ、やることはまったく同じなのである。
 
水俣病、そして、原発問題に、長年取り組んできたアイリーン・美緒子・スミスさんが、毎日新聞とのインタビューの中で、政府、利権集団の手口を明解に解説している。
 
彼ら利権集団は、国民が健やかで安心して生活できる社会など、まったく眼中になく、ただただ、利権の死守のために、心血を注いできたのだ、老後を面白おかしく優雅に暮らすために。
 
引用、ここから。
 


 
かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く
毎日新聞 2012年02月27日 東京夕刊)

 ◇共通する「責任逃れ」「曖昧な情報流し」 繰り返してほしくない「被害者の対立」
 
水俣と福島に共通する10の手口■
 1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する
 2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
 3、被害者同士を対立させる
 4、データを取らない/証拠を残さない
 5、ひたすら時間稼ぎをする
 6、被害を過小評価するような調査をする
 7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる
 8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む
 9、海外に情報を発信しない
10、御用学者を呼び、国際会議を開く
 

引用、ここまで。
 
ここに挙げた10項目すべてが、現在、福島を中心とした放射能汚染地域で進行中である。
 
ウソの情報に操られ、実際は切り捨てられた被曝住民の姿が、そこにはある。