つまり、ヒューマンエラーを前面に押し出そうとする意図を私は強く感じたのだ。
原子炉の検証が全くできない状況にもかかわらず、始めから、地震による破壊を全く無視して政府と東電は事故を説明しようとしてきた。
こんなインチキな連中に、核爆弾である原子炉を任せることなど自殺行為なのである。
日本人は、特攻、をやったという恥べく前科があるが、よほど自殺に特別な意味、いや、身勝手な侍の美学にすっかり染まってしまっているようだ。
同じ日の夜、NHKは事故の再現ドラマをタイミングよく放映して、その中でも、このヒューマンエラーがあたかも重要な要因であったかのような内容に仕立ててあった。
ハッキリ主張したい、これは政府による洗脳である、地震では原子炉は全く壊れなかったというキャンペーンなのである。
繰り返し、繰り返し取り上げてきたが、ニッポンは、国家の体をなしていない、国民に死のリスクを押しつけるような政府である。
もうこれ以上、支配階層の蹂躙を黙って受け入れてはいけないのである。
NHKで、司馬遼太郎の、坂の上の雲、を国威発揚的な味付けをした構成で放映しているが、あの帝国主義と帝国主義のぶつかり合いにすぎない戦争を正当化するために一体どれくらいの国民の命と財産を無駄にしたか、ニッポン人は、そろそろ武家や一部公家に源を発する利権の奴隷であることに気づくべきなのである。