除染の次は、冷温停止キャンペーンのようだな

毎日新聞より、引用。
 
東電福島第1原発事故で、6月に循環注水冷却システムが稼働して以降、1、2、3号機の原子炉の温度が徐々に下がり、1、3号機では100度以下となった。2号機が100度以下になれば、工程表ステップ2の目標である原子炉の「冷温停止状態」の条件がほぼ出そろうことになる。政府が「冷温停止後に判断する」としていた避難区域の一部解除も現実味を帯びてきたが、同原発では今もトラブルが続発しており、冷温停止や避難区域解除の判断については専門家から慎重論も出ている。(原子力取材班)
 
引用、ここまで。
 
不思議です、原子炉内部の状況がつかめていないのに、どこを計って、100℃以下、と言っているのでしょうか?
 
核燃料がメルトスルーした原子炉は、壊れる前と同じところの温度を測っても、意味がないと思います、原子炉圧力容器の中に燃料がないなら。
 
怖いですね、この報道、国民に錯覚を抱かせる内容ですね、いや、意図的かもしれませんが、健全な原子炉で、所定の位置に燃料があるなら、確かに冷温停止に近づいていると言えるのでしょうが、状況が全く異なり、大きく破壊された原子炉のどこを計って、100℃以下!といっているのでしょうか、不思議でなりません。
 
燃料がすでにその場にない、熱源から離れたところの温度を測って、100℃以下、と報告しているようにみえますが、皆さんはいかがお考えですか。
 
相変わらずの、自分たちが思い描いた、希望満載の報告など、とても信じることは出来ません。
 
戦時中の作戦参謀と全く同じで、自分たちの思い描いた、都合のいい分析と状況判断で、多くの死人を出しても、反省することなく、変更を加えることなく、ひたすら突き進み、国民を不幸のどん底に導いたのと、全く同じ思想性です、政府や東電の対応は。
 
日本中の、各県でトップの秀才を集めた戦前の作戦参謀や政府の高級官僚という勉強バカのなれの果ては、こんな程度なんですよ、学生の皆さん。
 
昨日、原発推進派テレビ局の日テレが、高校生クイズという隠れ蓑で、学歴偏重番組を放送していましたが、どうでもいい知識をやたらと詰め込んでも、想像力、感性が未熟なら、運良く支配階層に入り込んでも、こんなインチキな事故対応しか出来ないのですよ、東大を目指す諸君。
 
今ある事象から都合のいいところだけを抜き出し、切り貼りして、なんとかして事故を小さく見せて、終息に向かっているかのように国民に思わせようとする、犯罪的な努力だけは、恐ろしほど熱心というか、そういう負の才能だけは、十分ありますね、日本の官僚は。
 
帰れる、いや、帰すという前提で全ての事故対策が進んでいるので、早く汚染地域に住民を帰して、何もなかったことにして、行政単位を、復活させるつもりでしょう。
 
原発とは、恐ろしいほどに政治的なものなのですね、造るとき、運転中、そして、事故後も、こんなゴミとっとと廃止して、苦痛から解放されたいと思わないのでしょうか、為政者どもは。
 
自分のことじゃないから、ちっとも痛みを感じないのだと思います。