小出さんの知見では、福島以前は、日本の米は、0.1ベクレルもなかったようですから、なんと、5000倍汚いものを食用にせざるを得なくなったのです。
お偉い委員の先生と官僚、そして政治家が勝手に定めているわけですね、政治的な配慮から。
目の前で、ひとがバタバタと死なないので、支配者、政治家は、放射能の危険を無視しているのです。
この数値は牛肉と同じですが、米は毎日食べるものですから、その影響は、たまにしか食べない牛肉とは大違いです。
しかし、政府は、この問題には目をつぶって、食品関係は、一律500ベクレルで対応するつもりのように思えます。
この2つの問題点について、小出さんのコメントを以下にアップします。
政府は放射能汚染を無視したいという考えですから、個人の努力で対応するしかありません。
政府は、放射能汚染対策の目安になる、正確な汚染状況を公表しようとしません。
そのかわりに、政治的な基準値を勝手に設けて、これ以下なら安全、これ以上は出荷停止、などという誠に安直な方法で放射能汚染を誤魔化そうとしています。
それに騙される国民もバカなのですが、正確な汚染状況を数値データとして示せば、それに応じた対応を国民は出来ます。
それが莫大な負担となり嫌だから、基準値などと言うデタラメを持ち出して、国民を騙し、内部被曝をさせようとしているのです。
私は、小出さんの主張の一部には賛同できます。
子供には、可能な限り汚染の少ないものを与えるべきですし、私自身は、少々の汚染でも受け入れたい、と考えています。
ただし、現状では、老いも若きも、知らず知らずのうちに、その汚染状況が不明な食物を食べさせられているわけで、この、だまし討ち、あるいは、知らぬが仏、という一般民衆を治める政治的手法によって、国民は、健康や安全に対して、自発的な選択が出来ないという状況におかれています。
産地の表示はありますが、それも、色々と誤魔化す手立てはあるわけで、信じるに足りませんし、環境中に莫大な放射性物質を放出してしまった日から、日本中が汚染されてしまい、厳密に言うと、放射能汚染のない食物を探すことの方が、難しくなりました。
小出さんの、がれき処分や食品汚染に関しする具体的な提案について、国民は耳を傾けるべきときだと思います。
私は、放射能汚染国家として今後やっていくしかない、という現実を受け入れて、それに合わせた生き方をせざるを得ないことに、とてつもない喪失感というものを感じます。
美しい自然、四季の移ろい、すばらし食材の数々、という日本の表の顔の裏に、放射能という忌まわしものが永久に張り付いていることを、残念、無念に思うのです。