人気なのは、というか、一般人が入手可能なものでは、骨董品価値のあるCDV-700という50年近く前に、米国で製造されたガイガーカウンターである。
以下に後期型のCDV-700 model 6B (1962-1963)の写真を示す。
私も、一台欲しくて、ネット上で調べてみたが、福島原発事故前の、2倍くらいに価格が上昇している。
以前は、7千円くらいで、あの有名なeBayで入手できたと思う。
日本国内のオークションでは、3万円くらいで取引されている。
使えるのか?と思うのが普通であるが、回路もシンプルで、アナログ満載の機械であることから、今でも現役として使えるようだ。
私も、以前、程度のいいものが欲しいなあ、と考えていたが、必要性がほとんどなかったので、そのままになってしまい、現在に至ってしまった。
その当時は、骨董収集、という感覚だった。
確かに、かつては、こいつを持ち歩き、そこここで測定するなど、正気の沙汰とは思われなかっただろうが、この3月を境に、日本は、放射能汚染を現実のものとして、常に意識せざるを得なくなってしまった。
たぶん、今後も、じわりじわりと放射性物質の放出は続き、環境汚染は進行するだろうし、危険を自分で知りたい、という欲求は誰もが持っていると思う。
そんな状況で、ガイガーカウンターの価格高騰が起こっている。
フランス製?欧州製?の放射線測定器が近々日本でも大量に販売されると聞く。
放射線測定は機械があれば誰でもできるが、その結果をどう解釈して、どう行動するかが、問題である。
簡単にその場から逃げることができない人がほとんどであることから、政治の役割が最大限に発揮されなければならないのだ。
政治の役割を発揮した結果が、今すぐ健康被害はない、安全である、ではあまりな仕打ちではないか。
風評被害やパニックを恐れたという言い訳はもう聞きたくない。