国民の税金でカッコつけている愚か者

日航の、懲りない面々のことである。
 
この会社は、国営企業として、日本の政治や社会の暗部を、すべて飲み込んで醜く肥大化し、民営化しても、その暗闇から脱却出来ず、ついには倒産してしまった。
 
社員の意識も最悪である。
 
超赤字、不良企業にもかかわらず、いまだにナショナルキャリアのイメージに固守している愚か者がいるらしい。
 
パイロットもスッチーも、今自分たちが置かれている状況が理解できない、あるいは、理解したくない愚か者がいるらしい。
 
高級外車を何台も保有し、ハイヤーで、空港まで送迎してもらう、という民間企業の重役のような待遇に慣れきったパイロット(機長か?)に、意識改革が可能であろうか。
 
私は、無理、だと思うし、出来ないものは、クビを切ってもいいように思う、実体は、倒産企業なのだから。
 
日本では、パイロット希望者が多いのに、養成コースが限られており、そこが、この職種に特権的な地位を与えていると思う。
 
最近は、大学に(東海大桜美林大)にパイロット養成コースが設置されたが、それでも、アメリカに比べれば、圧倒的に少ない状況である。
 
特別待遇がなくても、喜んでパイロットを勤め上げる覚悟を持った人間は、山ほどいるだろうし、真に適性のある人間が、日本の場合、その機会を与えられないでいると思う。
 
ちょうど、医学部と同じ状況である。
 
医師としての適性と、高学力とは無関係なのに、なぜか、高学力者に医学部が占拠されていて、そんな連中が医者になり、都市部から動かないので、医療過疎地域問題が一向に解消されることがない。
 
医師の養成には、国立はもとより、私学にも莫大な税金が投入されているのであるから、個人の自由、などと目こぼしする案件ではないのだ。
 
不要な空港を日本全国、津々浦々までつくって、莫大な税金を投入したあげく、赤字を計上している地方空港の、なんと多いことか。
 
それもこれも、国民の血税を、湯水のごとく使い、自民党と官僚が主導してやった結果である。
 
日本航空に、日本がなぜこんな社会になったのか、というすべての原因が凝縮されているように思える。
 
とっととぶっ潰して、売却すればいいものを。
 
そのとき、日本航空に巣くう、厚顔無恥な吸血鬼どもは、少しは目が覚めるかもしれない、いや、無理か。