明日は都議選

さて、明日(12日)は、東京都議選です。

東京都民の良識が試されるときです。

この選挙結果で、東京都民の思想傾向が、完璧に分かります。

そして、現都知事の退陣を早急に進めるための、大事な機会でもあります。

歪んだ国粋主義に凝り固まった首長のもとで、萎縮しきった都の行政、そして、なぜか、退陣要求がでない、なんとか銀行の問題などを、都民がどう考え、判断するか、重大な選挙なのです。

特定の社会階層を優遇することに決した都の教育行政を、一刻も早く、正常な形に是正しなくてはなりません。

都立高校に入って、良い進学指導を受けたかったら塾に行け、と宣言したも同然の東京都、教育行政担当者、教員は、はずかしくないのでしょうか?

そして、そんな差別主義者からの特別待遇に、安いから、などと屁理屈をつけて、乗っかり、公教育全体のことをちっとも考えようとしない、少数のバカ親たち。

こんな自己主張だけ大きくて、他人のことをこれっぽっちも考えない輩に、都の教育行政は、知事の命をうけ、特別待遇を与え続けています。

日本の現状を考えれば、いま公教育のなすべきことは、東京大学東京工業大学一橋大学、への合格者を増やすことではありません。

結局、その目論見も、H高校に、受験向きの子供を集めただけで、ごく少数の者のプライドを満足させることには役だったかもしれませんが、後は、これが教育か?と思えるようなことばかりが、学校を舞台に、堂々と行われる始末です。

いくら学校長の地位が欲しいからと言って、教育者であることを忘れた者が、どんな教育が出来るというのでしょうか?H高校の学校長さん。

東京都の中等教育には、親は、そして、子供は、ブランド大学に入れれば、それで満足なんだ、というあまりに短絡な思考しかありません。まるで予備校です。

やったこともなく、やる能力もない、アメリカ迎合型国際人の養成(その実態は、たぶん英語教育、とくに英会話のことでしょう)などを宣伝して、パフォーマンスする暇があったら、1人でも多くの教員を教壇に立たせ、経験を積み、現実を直視させるべきです。

すっかり荒廃した公教育を健全化するため(取り戻すとはいいません、健全なときがあったことはないので)、普段使わない頭をしっかり使って、選挙に参加してほしいものです。

今の公教育のあるべき姿は、高級品を中心とした、なんでもそろうデパートではありません。

高級品のために、日常品が、切られるのは、これ以上ごめんです。