相変わらずの郵政民営化で、国を食いつぶすきか

鳩山総務省大臣が、クビになりました。

日本郵政の社長を、数々の悪行(民営化支持者にとっては善行)の責任をとらせ、切るつもりだったようですが、首相がコイズミ・タケナカコンビという郵政バカにマインドコントロールされたらしく、逆に、鳩山大臣が、辞任する(事実上の更迭)こととなりました。

相変わらずの、コイズミなのですね、この国は。

あの人物が、この暗い日本を演出したことを、国民は、果たして分かっているのでしょうか。

だからこそ、今、政権交代が叫ばれているのであって、強引に事を進めるより、早く国民に信を問うべきときなのです。

郵政民営化といっても、郵便事業そのものというより、簡保にごっそりある資金を、何とかしたかったアメリカ(ブッシュ)の意をくんだコイズミが、グローバル化を叫ぶタケナカと謀り、民営化(資金の流用、運用がやりやすくなる)を強力に推進したのが、あのパフォーマンス選挙だったと、私は理解しています。

郵便事業などという、国家の根幹に係わるような重大事項を民営化することに、私は反対です。民営化することによるリスクについては、あの郵政民営化選挙では、全く語られませんでした。

それを十分につっこめなかった野党も、不甲斐ない、としか評することが出来ませんが。

経済効率を優先させると、必ず、利便性や公共性が損なわれます。

諸外国の例を引き合いに出して、ドイツなどは、うまくいって儲かった、とタケナカは騒いでいますが、彼は良いことしか言いません。

民営化によって生じた問題については、黙りを決め込んでいます。

民営化しなくても、無駄なことは是正できたはずです。それをしなかったのは、政権政党自民党公明党)ではないですか。

主体が全く同じメンバーなのに、民営化すればすべてがうまくいく、というような短絡的な思考で、国民の貴重な財産である郵政をいじって欲しくありません。

郵政は、本当に民営化以外に、健全化は出来なかったのでしょうか?そこのところの努力が全くなされることはなく、いきなり、民営化だったような印象を持っていますが、私の無知でしょうか。

たぶん、すべてJRの民営化がお手本になっているのでしょうが、情報・通信分野は、極めて公共性が高いので、国がきちんと統括すべきです。

福祉や年金といった国民生活に直結する問題ではなく、郵政民営化を争点にされたことが、この絶望的な社会を生み出したと考えます。

頭を使わない国民が、あるいは、経済通を自認するえせインテリが、浮かれて投票したことで、いまだに、あの最悪のコイズミが権力を私できるのですから。