科研費

この時期、研究機関にいる人は、厄介な、宝くじ購入用書類(科研費の申請書類)の作成で、忙しいことと思います。

私も、ずっと放置していましたが、やっと今週になって始めました。

研究費をとってこい!それも業績のうち!お金にならない研究はカスだ!

色々言われます。

でも、養老先生じゃないけど、ウソまで書いて、国民の税金である科研費をもらう必要があるのでしょうか。

その点、私は、エセ養老派ですが、並以下の才能のものは、それでは干上がってしまいます。

養老先生は、元東大教授ということだけじゃなく、彼の才能が、その活動資金の多くを生み出しているのです。他の人には、なかなか真似できません。

と言っても、彼が、一地方大学の、教授だったら、こう上手くは行かなかったことは確実です。

昨今の、研究費重点配分をうけて、特定の研究室にお金が集中している感じがあります。

それを声高に言う人はいませんが、みんな、感じています。

お金が使い切れず、隠匿して、摘発される、立派な研究業績を持った教授が出るようになってしまいました。

ある教授は、論文のねつ造までしてしまいましたね、多額の研究費をもらったあげく。

ノーベル化学賞の野依先生が、何かの対談で、「最近は、研究者はいるが、学者がいない」と、科学界を評されていましたが、そんな時代背景も関係しているのかもしれませんね。

ボス達によるお金の分配交渉の季節が来たわけで、かやの外に居る者としては、この宝くじ購入に力が今一つ入りません。

全国の、恵まれない研究者の方々、幸運をお祈りします。